2024年7月06日(土)、エジプトにおいて日本人マーケットに携わる旅行関連業者からなる「エジプト日本旅行業連盟」(JTUE: Japanese Travel Union of Egypt)では、アレキサンドリアの視察を行いました。
2005年以降閉鎖されておりましたグレコローマン博物館が、昨年2023年10月に全面改装を終え再オープンしたこともあり、今回は同博物館をメインに主要観光箇所数ヵ所を訪問いたしました。
以下に、その様子をご報告いたします。
カイロ市内の道路網は近年かなり整備が進み、カイロとアレキサンドリアを結ぶ砂漠道路も年々道幅が広くなり路面状況も良くなったものの、平日の夕方などはカイロ市内への移動に時間を要する状況に変わりはありません。
ギザのホテル〜アレキサンドリアの観光地の移動には片道3時間30分(休憩時間を含む)、
出発・帰着の場所がダウンタウンのホテルの場合は、さらに30分〜1時間かかります。
なお、下記にご紹介する施設の開館時間は、季節や諸事情により変更になる場合がありますので、お出かけ前に再確認されることをおすすめいたします。
■ グレコローマン博物館 --- 開館時間: 09:00〜17:00
中2階と2階部分を増築したため展示スペースがかなり広くなり、約1万点が展示されるようになりました。私たちの感覚としては、自由時間を含めて1.5時間ほどお取りいただくのが望ましいように思えます。
新たに一般公開された展示物もたくさんありますが、2005年の時点でアレキサンドリア図書館内の考古学博物館に移されたまま、こちらに戻ってきていないものもあります。
スマートフォン、コンパクトデジカメは無料で撮影可能(ただしフラッシュ禁止)。高性能のカメラや大きなバッグは持ち込めず、クロークに預けるよう指示されます。
(カメラに関しては、解像度によって持込の可否を決めるとのこと。一眼レフは、おそらく持ち込めないと思われます。)
◎ 画像1 --- フロアマップ ※ページ下部の画像
以前の博物館はフロア図の1階部分のみ。中2階は運営・研究関連のフロアのため、旅行者は入れません。入口(地図下部の赤↑)から入って右側に進み、1〜11までを見学後、エレベーターや階段(赤丸の所)で2階に上がります。
その後、2階の13〜15の順に見学し、1階に戻るというのが基本の順路です。
1階12番のエリアは中庭です。
トイレは個室の数は多くありませんが、各フロアに男女と車椅子用があります。
1階には小さな土産店、2階にはカフェとレストラン、中庭にもカフェがあります。
◎ 画像2 --- 正面入口
正面入口右側にチケット売場あり。アプローチは階段のほかスロープもあります。
観光バスの乗降は、この写真を撮影しているスタッフの背後に位置するロータリーで。
◎ 画像3 --- 入口ホールと自動改札
チケットのバーコード部分を自動改札の丸いガラスの部分にかざして入場します。
◎ 画像4 --- ホール1
広々とした館内。各部屋に係員が配置されておりますので、展示物やショーケースに触れないよう、ご注意ください。
◎ 画像5 --- アレキサンダー大王頭部
この横に別の2点、2階に1点、少なくとも4点が展示されています。
◎ 画像6 --- ホール2
プトレマイオスの統治者の部屋。正面中央に3点置かれている展示物は、右からクレオパトラ7世、アントニウス、二人の間に生まれた双子の像。
◎ 画像7 --- クレオパトラ7世像
画像6の正面中央に3点置かれている展示物・右側の像がクレオパトラ7世の像。
◎ 画像8 --- ベレニケ2世(プトレマイオス3世妃)のモザイク
非常に小さいテッセラを使用し、複雑な絵柄が表現されています。
◎ 画像9 --- ホール4にあるアウグストゥス(オクタビアヌス)頭部
この他にもハドリアヌス帝やマルクス・アウレリアス帝などの像が展示されておりますが、シーザー頭部は図書館内の考古学博物館に展示されたままとなっており、グレコローマン博物館には戻されておりません。
◎ 画像10 --- タナグラ人形
様々な衣装や髪形などが表現されており、当時の女性たちのファッションがよくわかります。
◎ 画像11 --- ローマ時代のトリクリウム(ダイニングルーム)
左奥は当時の室内の様子を復元したもの。
◎ 画像12 --- セラピス神像
プトレマイオス1世が推し進めたエジプトとギリシャの習合的な神。
◎ 画像13 --- セラピスの化身、アピス神像
ポンペイの柱の所にあった、一番大きなセラピス神殿の地下至聖所から出土した像。
◎ 画像14 --- ホール11、コプト時代の部屋
レリーフ、コプト織、修道院にあった壁画などが展示されています。
◎ 画像15 --- 2階の展示ホール
13〜14のあたりには、ナイルに関係したモザイクや彫像、人物像、柱頭などが置かれています。
◎ 画像16 --- ホール14
交易船の復元モデル。ワインや油などが貯蔵された壺類を積んでいます。
◎ 画像17 --- アレキサンダー大王からローマ時代までのコインの数々
旧博物館にはクレオパトラ7世の横顔が描かれたコインが展示されおりましたが、残念ながら現在は展示されておりません。
◎ 画像18 --- 中庭
正面奥の像は1968年カイトベイ城塞近くの海底から引き揚げられたもの。
プトレマイオス朝の女王あるいは女神像と考えられています。
なお、中庭には、カフェも設けられています。
◎ 画像19 --- 2階レストラン
グループの場合、ビュッフェスタイルの昼食の提供も可能です(要事前予約)。
飲物のみの利用も可能です。
■ ポンペイの柱 --- 開館時間: 09:00〜17:00
◎ 画像20
エリアに入ってすぐに柱の方を見ると、崖の近くはネットで囲われています。
このあたりから、きれいな写真を撮るのは難しいと思われます。
なお、この工事がいつまで続くのかは、現時点では不明です。
◎ 画像21
左側に進み、遊歩道で上まで行くと、ネットに邪魔されずにきれいな写真が撮影できます。
ただし、木製の遊歩道の一部には破損個所がありますので、通行の際はご注意ください。
■ コムエルシュカーファのカタコンベ --- 開館時間: 09:00〜17:00
現在、エリアの入口やチケット売場などを新しくする工事が行われておりますが、カタコンベの見学自体に影響は全くありません。
地下に降りて行く螺旋階段に新しく木製の階段が設置されています。以前は滑りやすかったので、これで上り下りが楽になりました。なお、写真撮影は可能です。
◎ 画像22 --- メインの埋葬室
竪穴の地下水も全て排水され、現在は地下2階部分まで入場可能。
◎ 画像23 --- Tigrane Pasha 通りから移築された墓
小さいが壁画が色鮮やかに残っています。
■ カイトベイ城塞 --- 開館時間: 09:00〜20:00
◎ 画像24〜25
現在、外壁の修復工事が行われているため、城塞正面部分(写真右)に足場が組まれています。
2005年以降閉鎖されておりましたグレコローマン博物館が、昨年2023年10月に全面改装を終え再オープンしたこともあり、今回は同博物館をメインに主要観光箇所数ヵ所を訪問いたしました。
以下に、その様子をご報告いたします。
カイロ市内の道路網は近年かなり整備が進み、カイロとアレキサンドリアを結ぶ砂漠道路も年々道幅が広くなり路面状況も良くなったものの、平日の夕方などはカイロ市内への移動に時間を要する状況に変わりはありません。
ギザのホテル〜アレキサンドリアの観光地の移動には片道3時間30分(休憩時間を含む)、
出発・帰着の場所がダウンタウンのホテルの場合は、さらに30分〜1時間かかります。
なお、下記にご紹介する施設の開館時間は、季節や諸事情により変更になる場合がありますので、お出かけ前に再確認されることをおすすめいたします。
■ グレコローマン博物館 --- 開館時間: 09:00〜17:00
中2階と2階部分を増築したため展示スペースがかなり広くなり、約1万点が展示されるようになりました。私たちの感覚としては、自由時間を含めて1.5時間ほどお取りいただくのが望ましいように思えます。
新たに一般公開された展示物もたくさんありますが、2005年の時点でアレキサンドリア図書館内の考古学博物館に移されたまま、こちらに戻ってきていないものもあります。
スマートフォン、コンパクトデジカメは無料で撮影可能(ただしフラッシュ禁止)。高性能のカメラや大きなバッグは持ち込めず、クロークに預けるよう指示されます。
(カメラに関しては、解像度によって持込の可否を決めるとのこと。一眼レフは、おそらく持ち込めないと思われます。)
◎ 画像1 --- フロアマップ ※ページ下部の画像
以前の博物館はフロア図の1階部分のみ。中2階は運営・研究関連のフロアのため、旅行者は入れません。入口(地図下部の赤↑)から入って右側に進み、1〜11までを見学後、エレベーターや階段(赤丸の所)で2階に上がります。
その後、2階の13〜15の順に見学し、1階に戻るというのが基本の順路です。
1階12番のエリアは中庭です。
トイレは個室の数は多くありませんが、各フロアに男女と車椅子用があります。
1階には小さな土産店、2階にはカフェとレストラン、中庭にもカフェがあります。
◎ 画像2 --- 正面入口
正面入口右側にチケット売場あり。アプローチは階段のほかスロープもあります。
観光バスの乗降は、この写真を撮影しているスタッフの背後に位置するロータリーで。
◎ 画像3 --- 入口ホールと自動改札
チケットのバーコード部分を自動改札の丸いガラスの部分にかざして入場します。
◎ 画像4 --- ホール1
広々とした館内。各部屋に係員が配置されておりますので、展示物やショーケースに触れないよう、ご注意ください。
◎ 画像5 --- アレキサンダー大王頭部
この横に別の2点、2階に1点、少なくとも4点が展示されています。
◎ 画像6 --- ホール2
プトレマイオスの統治者の部屋。正面中央に3点置かれている展示物は、右からクレオパトラ7世、アントニウス、二人の間に生まれた双子の像。
◎ 画像7 --- クレオパトラ7世像
画像6の正面中央に3点置かれている展示物・右側の像がクレオパトラ7世の像。
◎ 画像8 --- ベレニケ2世(プトレマイオス3世妃)のモザイク
非常に小さいテッセラを使用し、複雑な絵柄が表現されています。
◎ 画像9 --- ホール4にあるアウグストゥス(オクタビアヌス)頭部
この他にもハドリアヌス帝やマルクス・アウレリアス帝などの像が展示されておりますが、シーザー頭部は図書館内の考古学博物館に展示されたままとなっており、グレコローマン博物館には戻されておりません。
◎ 画像10 --- タナグラ人形
様々な衣装や髪形などが表現されており、当時の女性たちのファッションがよくわかります。
◎ 画像11 --- ローマ時代のトリクリウム(ダイニングルーム)
左奥は当時の室内の様子を復元したもの。
◎ 画像12 --- セラピス神像
プトレマイオス1世が推し進めたエジプトとギリシャの習合的な神。
◎ 画像13 --- セラピスの化身、アピス神像
ポンペイの柱の所にあった、一番大きなセラピス神殿の地下至聖所から出土した像。
◎ 画像14 --- ホール11、コプト時代の部屋
レリーフ、コプト織、修道院にあった壁画などが展示されています。
◎ 画像15 --- 2階の展示ホール
13〜14のあたりには、ナイルに関係したモザイクや彫像、人物像、柱頭などが置かれています。
◎ 画像16 --- ホール14
交易船の復元モデル。ワインや油などが貯蔵された壺類を積んでいます。
◎ 画像17 --- アレキサンダー大王からローマ時代までのコインの数々
旧博物館にはクレオパトラ7世の横顔が描かれたコインが展示されおりましたが、残念ながら現在は展示されておりません。
◎ 画像18 --- 中庭
正面奥の像は1968年カイトベイ城塞近くの海底から引き揚げられたもの。
プトレマイオス朝の女王あるいは女神像と考えられています。
なお、中庭には、カフェも設けられています。
◎ 画像19 --- 2階レストラン
グループの場合、ビュッフェスタイルの昼食の提供も可能です(要事前予約)。
飲物のみの利用も可能です。
■ ポンペイの柱 --- 開館時間: 09:00〜17:00
◎ 画像20
エリアに入ってすぐに柱の方を見ると、崖の近くはネットで囲われています。
このあたりから、きれいな写真を撮るのは難しいと思われます。
なお、この工事がいつまで続くのかは、現時点では不明です。
◎ 画像21
左側に進み、遊歩道で上まで行くと、ネットに邪魔されずにきれいな写真が撮影できます。
ただし、木製の遊歩道の一部には破損個所がありますので、通行の際はご注意ください。
■ コムエルシュカーファのカタコンベ --- 開館時間: 09:00〜17:00
現在、エリアの入口やチケット売場などを新しくする工事が行われておりますが、カタコンベの見学自体に影響は全くありません。
地下に降りて行く螺旋階段に新しく木製の階段が設置されています。以前は滑りやすかったので、これで上り下りが楽になりました。なお、写真撮影は可能です。
◎ 画像22 --- メインの埋葬室
竪穴の地下水も全て排水され、現在は地下2階部分まで入場可能。
◎ 画像23 --- Tigrane Pasha 通りから移築された墓
小さいが壁画が色鮮やかに残っています。
■ カイトベイ城塞 --- 開館時間: 09:00〜20:00
◎ 画像24〜25
現在、外壁の修復工事が行われているため、城塞正面部分(写真右)に足場が組まれています。
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