今回、メキシコシティ北部・ブエナビスタ地区に位置する「バスコンセロス図書館」(Biblioteca Vasconcelos)をご紹介いたします。この図書館は、その圧倒的なスケールと近未来的な建築デザインで、訪れる人の心に強い印象を残すメキシコシティでも特に印象的な文化施設のひとつです。

この図書館は２００６年に開館し、メキシコ人建築家 アルベルト・カラチ氏の設計によって生まれました。
ガラスと鉄を基調とした館内は、まるでＳＦ映画のワンシーンのようです。
何層にも積み重なった書架が空中に浮かぶように配置されており、「空中図書館」や「メカニカル迷宮」とも呼ばれる独創的な空間を演出しています。一歩足を踏み入れた瞬間、その大胆で幾何学的な構造に、誰もが思わず息を呑むこと間違いなしです。

蔵書の充実ぶりはもちろんのこと、館内には現代アート作品や巨大なクジラの骨格模型も展示されており、図書館という枠を超えて、アートや建築を五感で楽しむことができます。特に、朝や夕方の時間帯には、ガラス張りの天井から柔らかな自然光が差し込み、館内を幻想的に照らします。
入場は無料で、観光の合間にふらりと立ち寄ることもできる、メキシコシティの隠れた名スポットです。
写真映えスポットであるこの図書館は、ぜひ訪れていただきたい場所の一つです。

※バスコンセロス図書館 (Biblioteca Vasconcelos)
　住所: Eje 1 Nte. S/N, Buenavista, Cuauhtemoc, 06350 Ciudad de Mexico
　詳細: https://mexicocity.cdmx.gob.mx/venues/vasconcelos-library/