２０２５年は、世界の音楽のアイコンであり、国際舞台で最も偉大なアーティストの１人であるモデナ出身のテノール歌手「ルチアーノ・パヴァロッティ」(1935年10月12日〜2007年9月6日)の生誕９０年の年です。
彼の功績を讃えるために、イタリア国内外で多くの追悼イベントが予定されています。
彼に敬意を表した多くの賛辞として、２０２５年のパヴァロッティ管弦楽団の正式発足、コンサート、ニューアルバム、フェスティヴァルなどが予定されています。

より深くルチアーノ・パヴァロッティと彼の人間性を知るには、のどかなモデナの田園地帯にあるパヴァロッティ・ホーム・ミュージアム(Casa Museo Pavarotti)を訪れるといいでしょう。
ここはマエストロが最期まで過ごし、すべてが手つかずのまま残っている場所です。
モンターレ(Montale)の小さな墓地にある墓はミュージアムから３キロで、世界中のファンの巡礼地となっています。

■ ルチアーノ・パヴァロッティ財団オーケストラ (Orchestra Fondazione Luciano Pavarotti)
マエストロを讃える２０２５年に、ルチアーノ・パヴァロッティ財団オーケストラは誕生しました。
このアンサンブルは、クラシックの伝統にしっかりと根ざし、世界の架け橋と対話の手段としての音楽のヴィジョン、新しい音楽言語の考察など、マエストロの哲学を引き継ぐ、若くて才能のある専門家で組織されています。
ボローニャ県カサレッキオ・ディ・レノ(Casalecchio di Reno)の市立劇場ラウラ・ベッティ(Laura Betti)の新しい芸術監督は、２０２８年までルチアーノ・パヴァロッティ財団が務めることになりました。
→ 詳細:　https://www.orchestrafondazionepavarotti.com/

■ 今後のコンサート、ショー
◎ ２０２６年２月７日(土)
カサレッキオ・ディ・レノ市立劇場にて、「ヴィンチェロ(Vincero)」が上演予定。
目はルチアーノ・パヴァロッティ財団の制作で、パヴァロッティの人生とキャリアのナレーションと、マエストロに最も愛されているオペラ・アリアの才能のある若者の歌を合わせたものです。

◎ ２０２６年５月２２日(金)
再び市立劇場でシーズンの締めくくりとして、ルチアーノ・パヴァロッティ財団オーケストラによる交響曲コンサートが行われます。コンサートはマエストロ・マッテオ・パルメッジャーニ(Matteo Parmeggiani)による指導の下、ブラームスの交響曲第１番ハ短調作品６８などの演奏を予定しています。

◎ ２０２６年６月〜７月 --- ムジカ・マエストロ (Musica Maestro)
６月中旬から７月中旬にかけて、パヴァロッティの家の広い庭園は音楽とゲストでいっぱいです。
「ムジカ・マエストロ(Musica Maestro)」は、音楽パフォーマンス、オペラの紹介、ミーティング、アペリティフ、芝生でのピクニックとともに、音楽と文化の祭典で、５年前から開催されています。まさに音楽が少数の特権であり続けるのではなく、誰もが楽しめるようにしたいと願った、偉大なテノール歌手の精神に沿ったものです。
→ 詳細:　https://www.casamuseolucianopavarotti.it/en/concerto/

◎ ２０２６年９月〜１０月 --- モデナ・ベルカント・フェスティヴァル (Modena Belcanto Festival)
コンサート、オペラ、パフォーマンスは、ルチアーノ・パヴァロッティがミレッラ・フレーニ(Mirella Freni)とともに普遍的なシンボルとなっているモデナ・オペラの伝統へのオマージュです。
主なショーは、モデナのパヴァロッティ・フレーニ(Pavarotti-Freni)市立劇場で開催されますが、教会、美術館、州内の劇場、モデナ周辺の珍しいスペースでも開催されます。
２０２５年度のグランドフィナーレは、パヴァロッティの誕生日１０月１２日のルチアーノ・パヴァロッティ財団主催のコンサートで、ルカ・サルティーニ指揮のジョアキーノ・ロッシーニ合唱団と、フロン男声合唱団(ウェールズ)との共演です。
→ 詳細:　https://modenabelcantofestival.it/2025/05/26/15208/

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２０２５年１１月２１日には、１９９５年に英国ランゴレンで開催されたコンサートの未発表の音源のアルバム「The Lost Concert: Live from Llangollen」をリリース。

■ ルチアーノ・パヴァロッティ・ホーム・ミュージアム (Casa Museo Luciano Pavarotti)
モデナから数キロ、緑に囲まれたのどかなエミリア・ロマーニャの田園地帯に、ルチアーノ・パヴァロッティ・ホーム・ミュージアムがあります。
１２室４階建ての大きな農家で、マエストロが最期まで暮らしていました。
ここでは、広いキッチンの食器、グランドピアノの上の家族写真、舞台衣装、帽子、クローゼットのスカーフ、幼稚園で小さな娘が描いた絵、ルパ(Lupa)と署名していた自身が描いた絵など、すべてが当時のまま残っています。今日、より生き生きとしている、アーティストの最も親密でプライベートな側面を見ることができます。
数えきれないほどの世界的なセレブとの写真、ダイアナ妃自ら「あなたの世界一のファン」と認めた手書きの手紙、そして毎日、来訪者が残す無限のメッセージがあります。少なくとも５０の異なる言語で、何千もあり、いくつかの未知の言語は、その描かれた多くのハートから意味を理解できます。
→ 詳細:　https://www.casamuseolucianopavarotti.it/en/

■ モンターレ(Montale)にある墓
ホーム・ミュージアムから３キロのところに、ルチアーノ・パヴァロッティの墓があります。
マエストロは、モンターレの小さく簡素な田舎の墓地にあるパヴァロッティ家の礼拝堂に眠っています。
彼は両親と、２００３年に生まれて亡くなった小さな子供、リッカルド・パヴァロッティと一緒です。
唯一特徴的なのは、メッセージを書ける本を載せた書見台です。ページは様々な言語の挨拶ですぐにいっぱいになり、本は頻繁に交換する必要があるほどです。

★ エミリア・ロマーニャ州公式観光サイト
　ルチアーノ・パヴァロッティの軌跡を巡るアイテナリー
　　https://emiliaromagnaturismo.it/en/itineraries/luciano-pavarotti-modena