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メキシコ / 「シエラ・デ・サンフランシスコの岩絵群」ご紹介

掲載日時:2025年11月21日

情報提供:株式会社メキシコ観光

先日「シエラ・デ・サンフランシスコの岩絵群」に行ってきました。
その時の様子をみなさまにご紹介いたします。

細長いバハ・カリフォルニア半島の中部に、世界遺産「シエラ・デ・サンフランシスコの岩絵群」があります。
メキシコの世界遺産の中でも最もアクセスが難しいと言われており、半島北のティファナからも、半島南のロスカボスからも車で約10時間の道のりです。そこからさらに車で1時間半かけて山脈に入って行き、INAHの窓口で受付を済ませた後、公認ガイド同行のもとラバに揺られながら、約4時間でようやくベースキャンプに到着します。

人間の足では歩くのが難しいほどの険しい断崖絶壁の峡谷を下っていきます。どんなアトラクションよりもスリル満点ですが、ラバの強脚をひたすら信じつつ、絶景も楽しみながら進みます。
キャンプに必要なテントや水、食料はロバが運んでくれるので、大きなキャラバンとなります。
約2年間雨が降っていないという乾燥地帯ですが、私たちが訪れる10日ほど前にハリケーンが恵の雨をもたらし、乾燥した大地に花が咲き、緑が一気に芽吹き、川で水浴びも楽しめました。

岩絵群は先住民により紀元前1100年から紀元後1300年頃にかけて描かれたと推測され、その乾燥した気候とアクセスの困難さから、非常に保存状態が良いのも特徴です。18世紀にスペイン人牧師によって発見され、現在までに400ヵ所以上で多数の岩絵が見つかっています。
実際に岩絵を見に行くには、さらにラバに揺られ、最後は自分の足で崖を上り下りし、峡谷の両岸の断崖絶壁に密かに、しかしくっきりと残る岩絵にたどり着きます。その感動は言葉にならないほどです。

この岩絵群には人物だけでなく、狩猟道具や動物、さらには巨人や海洋生物まで描かれています。
2mにも及ぶ大きな人物が多数描かれており、かつて巨人が存在したのか、あるいは巨人自身が描いたものなのか・・・と想像をかき立てられます。実際に末裔と思われる現地の方々は皆、長身でした。
先史時代の生活様式を伺える貴重な手がかりであり、岩絵の構成や色彩の豊かさ、さらに芸術性の高さなどが考古学的にも高く評価されています。メキシコ市の人類学博物館にはレプリカが展示されており、こちらは唯一、車でアクセス可能です。

私たちはメヒカリから陸路で移動しましたが、ASGという航空会社がソノラ州エルモシージョからゲレロネグロまでセスナ機を飛ばしており、デイリーではありませんがタイミングを合わせればよりアクセスも楽になります。

昼間の暑さが少し和らぐ10月〜4月頃が観光シーズンと言われています。
また、太平洋岸には自然遺産「エル・ビスカイノのクジラ保護区」があり、岩絵にもクジラが描かれています。毎年2〜3月頃には、コククジラが出産・子育てのためアラスカからこの地にやってきます。
岩絵と併せてホエールウォッチングや世界最大の塩田など、バハ・カリフォルニア半島の大自然も楽しめる、非常に貴重な体験になること間違いありません。

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