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オーストリア / EUの新たな出入国管理システム「Entry/Exit System」(EES)

掲載日時:2025年12月07日

情報提供:オーストリア政府観光局

欧州連合(EU)では、2025年10月12日から、新たなデジタル出入国システムである「Entry/Exit-System」(EES)が稼働しています。ウィーンを訪れたいとお考えで、EU市民でない場合、このシステムが適用される可能性があります。飛行機でウィーンに到着する際の新しい国境管理手続きについて知っておくべきことを、この概要でご案内します。
電子渡航認証システムETIASは2026年に導入が予定されています。

対象者は
* 第三国国民(EU、欧州経済地域、またはスイス国籍を持たない旅行者)
* 29のシェンゲン協定加盟国のいずれか1ヵ国以上への短期滞在(180日間のうち最長90日間)する人
* 短期滞在ビザ(ビザC)を所持しているか、ビザが免除されている人

入国時に以下のデータが収集されます:
* 氏名、生年月日、性別、渡航書類、国籍
* 入国または出国の日付と場所、生体認証データ(顔画像と指紋)

EESは段階的に導入され、移行期間を経て、2026年4月10日までにEU全域で運用開始される予定です。移行期間中は、パスポートにスタンプが押印されます。

この登録のため、入国および出国時の審査には以前よりも時間がかかることにご留意ください。


■ ウィーン市観光局公式ウェブサイト / EESに関する情報
◎ 出入域システム「Entry/Exit-System」(EES)とは?
EESは旅行者をシェンゲン領域の対外国境にて登録する自動ITシステムです。
具体的には、EU加盟国、欧州経済領域(EWR)またはスイスの国籍を持たず、滞在許可なしで短期滞在のためにシェンゲン圏に入出国する第三国国籍者が対象となります。このような旅行者に対して、出入国管理プロセスに変更があります。
ESSでは旅行者の生体情報が電子的に管理されるために、旅券へ押されるスタンプを大幅に代替えすることができます。

オーストリアでは管理が空域外国境、つまり
・ウィーン国際空港
・ザルツブルク
・リンツ
・インスブルック
・クラーゲンフルト
・グラーツ
の6つの国際空港で行われます。
EESは2025年10月12日から段階的に導入され、2026年4月10日までにEU全域で稼働する予定です。

◎ 出入域システムEntry/Exit-System(EES)は誰が対象になる?
EESによる国境管理は、非EU市民であり、かつ180日間のうち最大90日間の短期滞在のために出入域システム(Entry/Exit-System)を導入しているヨーロッパの国へ渡航する旅行者が対象です。
このような旅行者は:
* 短期滞在ビザ(旅行ビザ、シェンゲン・ビザC)を所持している、または
* ビザを取得せずに180日の期間内の最長90日間を欧州連合内で滞在することができる旅行者です。

対象とならないのは、EU市民、シェンゲン協定加盟国(ノルウェー、スイス、アイスランド、リヒテンシュタイン)市民、そしてEUへの長期滞在許可証またはビザを所有する個人です。
また、アンドラ、モナコ、サンマリノの国籍保持者及びバチカン市国または教皇聖座発行の旅券保有者は、EES登録の対象外となります。
例外規定に関する情報は、欧州連合のEESに関する旅行サイトをご確認ください。
https://travel-europe.europa.eu/ees/to-whom-does-ees-not-apply#ees-does-not-apply-to

◎ EESはどのように行われますか?
初めて国境を通過(入国・出国)する際、旅行者ごとにEESの個人記録が作成されます。
具体的には、次のデータが電子的に記録されます。
* 名前、旅券情報、国籍
* 出入国の日付、場所
* 生体認証データ(顔画像および指紋)
* EES書類は最後の出国記録または入国記録から3年と1日の間保存されます。延長は可能です。

登録は入国審査窓口で入国審査官によって行われます。
12歳以上で保存メディア(ICチップ)のついた生体認証パスポートを所持する個人は、ウィーン国際空港でセルフサービスシステム(自動登録機)を利用して登録することができます。

この切り替えは段階的に行われ、すべての国境で必要な指示や支援が行われることでしょう。
2026年4月10日までに、EESはEU全域で完全に稼働する予定です。これにより、旅行者は国境管理の際に生体認証データ(指紋および顔画像)を提供するEU法上の義務が生じます。

こちらで出入国プロセスの概要をダウンロードして確認することができます。
https://www.wien.info/resource/blob/995696/99587d0adecf499d8dd7d6a2b7ad7898/infographic-japanese-digital-version-data.pdf

◎ EES運用開始後、オーストリア/ウィーンに飛行機で旅行し入国する際に注意することは?
ウィーン国際空港にてEES情報を初めて作成する際には、入国または出国に通常よりも長い時間がかかることを見越して時間に余裕をもって計画を立てることが推奨されます。
特に接続便や電車への乗り換えを計画する方は注意が必要です。
お持ちの旅券書類(パスポート、お持ちの場合はビザ)が有効であることをご確認ください。

最新の情報を確認するためには、ご旅行の前に各国当局のウエブサイト、または欧州委員会、EESに関しての公式サイトを訪問してください。

★ 重要:EESはETIASではありません!
出入域システムEntry/Exit-Systemに加え、欧州連合は2026年第4四半期にETIAS(欧州渡航情報認証システム)の導入も予定しています。ETIASは、ビザ免除の第三国国民が渡航前に申請する必要がある電子渡航認証です。同様のシステムは既にアメリカ合衆国(ESTA: 電子渡航認証システム)やイギリス(ETA: 電子渡航認証)への渡航者に向けて導入されています。

さらなる詳細情報:
* EES / 出入国システム: 欧州連合
 https://travel-europe.europa.eu/ees
* ETIAS / 渡航認証制度: 欧州連合
 https://travel-europe.europa.eu/etias
* 査証: 外務省
 https://www.bmeia.gv.at/reise-services/einreise-und-aufenthalt-in-oesterreich/visum?userVariant=
* シェンゲン加盟国: オーストリア連邦首相府
 https://www.oesterreich.gv.at/lexicon/S/Seite.991178.html?userVariant=

◎ よくある質問: 出入国システムを利用するのはどの国々ですか?
欧州29ヵ国(27のEU加盟国のうちの25ヵ国と
欧州自由貿易連合に加盟するスイス、リヒテンシュタイン、アイスランド、ノルウェー):
オーストリア、ベルギー、ブルガリア、クロアチア、チェコ、デンマーク、
エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、
アイスランド、イタリア、ラトヴィア、リヒテンシュタイン、リトアニア、ルクセンブルク、
マルタ共和国、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、
スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、スイス。

オーストリアでは6つの国際空港で導入されます。
ウィーンへの渡航の際にはウィーン国際空港で登録が行われます。

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国土交通省航空局 提供
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