ワシントンＤ.Ｃ.から車で約３０分ほど東へ向けて進むと、そこはまるで１６世紀のイギリスにタイムトリップしたような世界。
メリーランド州はアナポリスの先、クラウンズビルという町で、ヘンリー王８世の新しいお妃様「Anne Boleyn」の即位を祝う大きなお祭が開催されています。

リーブルグローブと名づけられたこの森で行われる「メリーランド・ルネッサンス・フェスティバル」は、クラウンズビルで１９７７年に始まり、今から４５０年ほど前
になる華やかだったイギリス、ヘンリー王の時代を再現するお祭です。

森の中で行われるこのお祭は、足を一歩踏み入れるとまさにその当時を思わせてくれます。
迎えてくれる人々は当時の衣装を身にまとい、当時の言葉で話しています。
どこからともなく祝いの歌が聞こえてくるかと思えば、国中から集まったアーティスト達が人々を楽しませてくれます。
あるものは大道芸人として、あるものは鍛冶屋として記念のコインやアクセサリーを当時の様子を再現した道具で製造します。
約１３０ものクラフトショップでは、ガラスを使い実際に食器や花瓶を作る者、木でいすや家具を作る者、鉄を編んで服を作る者、ビールを作る者、歴史古きイギリス、ヨーロッパの苗字の家紋を彫ってくれる石屋、等々。
更に女達は、花のかんむりを編み、そして着飾り、ヘンリー王の満足のいくものをと食べ物や飲み物を懸命にこしらえます。

ロッククライミングや、斧を投げ的に当てるゲームなどに参加すると、ビール券が獲得できたりもします。
５０店ほどある屋台で七面鳥のあしの丸焼きにかぶりつきながら、挑戦してみては？！

中でも見物なのが、森の一番奥深くで行われるショー。
大きな敷地内では、男達が甲冑をまとい馬にまたがり、その兵士たるもの剣の技、乗馬の術を競いあいます。
当時をそっくり思わせるこの迫力、見逃せません！
中では当時のデザインドレスが販売されていたり、貸衣装もしてくれるので、地元っ子はいろいろな役になりきってこのお祭りに集まります。

是非、皆さんも一緒にこのお祝いのお祭に参加してみてはいかがでしょうか。


＊開催： ８月２４日〜１０月２０日の土曜、日曜のみ
＊時間： １０:３０〜１９:００(入場料あり)