香港のレパルスベイは、映画「慕情」の舞台となったことでよく知られた名所、市内中心部からタクシーで30分ほどの白砂の美しいビーチで、日本人観光客が多く訪れる観光スポットである。最近、ここを訪れる観光客を狙ったスリが増加している。

　スリは6〜7人のグループで、中国本土からの観光客になりすまして、狙いをつけた観光客にそれとなく付きまとい、観光客が景色に見とれていると、後ろから近付きバッグから財布を抜き取ったり、あるいは仲間が観光客の気をそらしている間に別の仲間が財布を抜き取るという連携プレーもあるという。被害者には日本人の男性観光客も含まれており、その時はツアーガイドが抜き取った瞬間に気付き大声をあげて知らせたが、逃げられてしまったということである。

　このレパルスベイからさらに南へ行った所にスタンレーマーケットがある。ここは路地に多くの店が並ぶ地区で、いつも観光客で混雑しており同様にスリが出没するところである。