３隊の発掘隊が現在、最高考古庁の監視のもとピラミッドで発掘作業を行っています。

１隊目は第６王朝の初代王であるテティ王(紀元前２３２４〜２２００)のピラミッドの発掘作業をしています。
２隊目はギザでピラミッドの建設者の墓を探究しています。
そして３隊目はサッカラで第１王朝(紀元前３０００〜２９２５)の墓を調査しています。

ザヒ・ハワス博士は、エジプト学者は何故この時代の王たちはサッカラの北に一つ、アビドスの南に一つと２つの墓を構えたのか不思議に思っていると述べています。
何人かの学者はアビドスの墓は一時的な埋葬地で、サッカラは永久の休息地だったのではないかと思っているとも述べています。また、アビドスの墓はカノポスや冠の保存のための説もあると述べています。そしてさらに、つい最近、学者たちは第１王朝時代、サッカラは王ではなく、役人たちの墓であることを見いだしたとも述べています。

このようにして、アビドスの墓は第１王朝時代の王の墓であることが明らかになりました。
新たにピラミッド調査部が最高考古庁内に新設されたのは注目に値します。