古代エジプト人はペットをこよなく愛し、死後の世界でもペットと一緒に過ごすことを望んでいました。猫、犬、猿、そしてワニさえもファラオと同じ工程でミイラにしていましたが、これらミイラをカイロのエジプト考古学博物館にて近々一般公開します。

最高考古庁・事務局長ザヒ・ハワス博士は、古代エジプト人は死後、再び生きると信じ、愛するペットをミイラにしていたというだけでなく、神聖な動物、聖獣と考えたのではないかと述べています。
また、古代エジプト人はヒヒの形で表される、学問や知識の神を司るトト神を崇拝していましたとも述べています。

ミイラにされたペットは、主の棺に一緒に納められたり、ペット自身の棺に納められて埋葬されていたと思われます。展示品には動物の形に彫られている石灰岩製の棺に納められたガゼルも展示されます。
エジプト考古学博物館・館長マンドゥーハ・エル・ダマティはこれらのミイラにされた動物は紀元前１６００年から２００年に遡るものであると述べています。