ホイリゲとは仕込んでから１年以内の新酒、つまり本年度産ワインのことです。
このホイリゲを飲ませる店(居酒屋)のことを正確には「ホイリゲロカール」といいますが、今では総じて店も「ホイリゲ」と呼ばれています。

「ホイリゲ」のそもそもは、フランツ２世(１７９２〜１８０４年)の時代に、ブドウ栽培農家に自家製ワインと簡単な食事を提供する店の営業が許可されたのが始まりです。
以来、現在でも農家の中庭や家屋で自家製の新ワインとお得意料理を楽しむのがウィーン名物のひとつとなっています。

特にウィーンの森のハイリゲンシュタット、ヌスドルフ、グリンツィングには昔ながらの古い民家や屋敷が残っていて、これらを改造したホイリゲが多く毎晩賑わっています。
また、バーデンの隣村グンポルツキルヒェンは１５世紀から続くブドウ栽培村。
中世の雰囲気が残る小さな村には約３０軒ほどのホイリゲがあり穴場です。
(毎年１１月１１日の　聖マルティンの日が解禁日となります)