アイゼナッハは東部ドイツのチューリンゲン州にある人口４万５千人の小さな町です。
小さいとはいっても、地図を広げるとこの町がドイツのちょうど真ん中に位置することがわかります。
そしてフランクフルトからドレスデンを４時間で結ぶドイツ新幹線ＩＣＥが停車する重要な町でもあります。

アイゼナッハは、バッハとマルティン・ルターに縁があります。
音楽の父ヨハン・セバスチャン・バッハは、１６８５年にこの町で生まれました。
見どころのひとつ、バッハハウス博物館は生家ではありませんが、バッハファミリーが長く住んだ家で、当時の家財道具や大変貴重な古楽器のコレクションが保存されており、バッハ家の生活の様子を知ることができます。
バッハファミリーとはＪ．Ｓ．バッハの４代前から孫の代まで約１００人の音楽家を輩出した音楽一家です。

今年２００４年はこの一家がアイゼナッハに移り住んで５００年の記念の年。
年間を通してより多くのコンサートが催されます。
世界遺産に登録されているヴァルトブルク城は１１世紀に建てられたものですが、中世の時代には多くの詩人やミンネゼンガー(宮廷恋愛叙情歌人)がヴァルトブルク城に招かれ華やかに歌を競ったことで有名です。
「歌合戦の広間」に描かれている伝説の歌合戦はワーグナーの「タンホイザー」に取り入れられ、中世騎士文化にあこがれたルートヴィッヒ２世は、ノイシュヴァンシュタイン城にこの広間を再現しています。
また、宗教改革者として神聖ローマ帝国を追放されたルターが、変装してこの城に１０ヶ月間隠れ住み、そのうちの１０週間で新約聖書をギリシャ語原典からドイツ語に訳した部屋もあります。そしてその部屋に、突然現われた悪魔に、ルターがインク壷を投げつけた時のシミが今でも壁に残っています。

お城に隣接するホテル「Auf der Wartburg」はおすすめです。
ホテルからの眺望が素晴しいのはもちろん、ロマンチックな内装は新婚旅行の方にも女性同士の旅行にもぴったりのホテルです。


＊アイゼナッハの詳細はこちら：
　ＵＲＬ　http://www.visit-germany.jp/default.asp?ID=318 (日本語)