これからヨーロッパ各地で開催される「古代エジプト考古遺物展」が、スイスのバーゼルを皮切りにスタートしました。
エジプト以外で決して公開されることのなかった70点に及ぶ考古遺物、神秘に満ちた少年王ファラオ・ツタンカーメン王の王墓から出土した50点以上に及ぶ考古遺物が展示されています。
この展示会はバーゼルの考古博物館・学芸員が長年にわたり、エジプト当局によるツタンカーメンの王墓から出土された遺物の国外貸与を禁ずる議会議決を覆す交渉をしたことにより、展示実現の運びとなりました。
ピーター・ブロウム館長はスイスの情報局に、「われわれが初めてエジプトを訪れた時、ツタンカーメン王墓からの出土品の国外持出しに関する案件は忘れて欲しい。ツタンカーメン王墓からの出土品以外で何かご要望はありますか?と言われました。しかし根気強い交渉と最高考古庁・長官ザヒ・ハワス博士の協力により実現することができました。」と、話しています。
「私はツタンカーメンの王墓から出土した小片を外国に送ることに賛成です。なぜなら、古代エジプト展が開催される度、たとえどんな小規模の展示会でも、展示会を見た人達の感激と観たいという情熱は大きく、私自身もそうした反響に驚きを覚えます。」と、ハワス博士は述べています。
☆エジプトの神秘
このような規模の展示会が最後に見られたのは、ヨーロッパでは1980年のベルリンでした。このベルリンと1972年のロンドンでの展示会は少年王・ツタンカーメン王の神秘に注目が集まりました。
バーゼル展の会場は、ツタンカーメン王の展示に相応しく広いスペースが設けられています。ツタンカーメン王墓からの出土品50点以上におよぶ遺品同様、偉大な他の王墓からの出土品も多数展示されています。
「我々はツタンカーメン王に関する遺物の展示には、前後の時代もカバーしたいと思っていました。ですから紀元前14世紀から15世紀に統治したその他の王墓の遺物も展示しています。」と、アンドレ・ワイゼ主席学芸員は説明しています。
「我々が比較した結果、ツタンカーメン王の墓がその時代の王墓の象徴であると断言できます。」と、ワイゼ主席学芸員はスイス情報局に話しています。
この展示会のコンセプトは、ファラオが生前に豪華な墓を準備し、死後の世界へ速やかに導かれていく模様が芸術色豊かに表現され、展示されています。
ツタンカーメン王墓からの出土品同様に、サタムン王妃の華麗な彫刻が施された椅子、優美な木製の軟膏用スプーン、皇族の猟犬用の彩色された皮革製首輪も展示されています。
☆ツタンカーメン王の名声
最も豪華な墓の主、ツタンカーメン王の名声は疑う余地はありませんが、墓そのものは実はツタンカーメン王のためにデザインされたものではありませんでした。
わずか17歳で亡くなった謎多き若きファラオの墓の準備はほとんど始められていませんでした。そこで彼の埋葬品の多くは、存命していた年老いた王族のものを急遽借りました。
バーゼルでは6ヶ月の開催期間を予定しており、およそ50万人の来場者が予想されています。マスコミは、チケット不足になるのではとの予想をたてていますが、その心配はありません。来場者が博物館に終日いることも、また特定の時間帯にのみ訪れることも予想されるからです。
エジプトは展示品の貸出しに500万スイスフラン(約4億5,300万円)受領しました。この収益はカイロの新しい博物館の建築費用に充てられる予定です。この展示会には8億4,000万スイスフランの保険がかけられましたが、これら展示品に価格は付けられないと、ブロウム館長は述べています。
☆呪いの伝説
ファラオの安らぎを妨げる者は呪われると言われてきました。これはファラオの呪いの伝説です。ファラオの墓を荒らした者全てに運命づけられた呪いです。しかし、自ら多くの墓を発掘してきたザヒ・ハワス博士はその質問に陽気に答えています。
「私が発掘したある墓の入口には、この墓を乱すいかなる者もワニ、カバ、ライオンに食べられることになるだろうという彫刻がありました。」、「今、私はファラオたちと話を交わします。もしピーター・ブロウム館長が誤ってこれら展示品を壊してしまったら、ファラオは館長を呪うだろうか。」と、ハワス博士は述べています。
エジプトは、バーゼルでの展示はただ単に博物館の建設に向けた資金調達のためだけでなく、実際にエジプト観光する旅行者が増加することを望んでいます。そしてアンドレ・ワイゼ主席学芸員は呪いについて考える暇はなく、ただただ展示会の演出に最大の喜びを感じています。
「夢は叶う。我々が手ぶらでバーゼルに戻るだろうと思われた時、カイロで重要なことが起こりました。そして今、素晴らしい遺品の数々がここにあり、私達はこうして展示会を開くことができました。」と述べています。
エジプト以外で決して公開されることのなかった70点に及ぶ考古遺物、神秘に満ちた少年王ファラオ・ツタンカーメン王の王墓から出土した50点以上に及ぶ考古遺物が展示されています。
この展示会はバーゼルの考古博物館・学芸員が長年にわたり、エジプト当局によるツタンカーメンの王墓から出土された遺物の国外貸与を禁ずる議会議決を覆す交渉をしたことにより、展示実現の運びとなりました。
ピーター・ブロウム館長はスイスの情報局に、「われわれが初めてエジプトを訪れた時、ツタンカーメン王墓からの出土品の国外持出しに関する案件は忘れて欲しい。ツタンカーメン王墓からの出土品以外で何かご要望はありますか?と言われました。しかし根気強い交渉と最高考古庁・長官ザヒ・ハワス博士の協力により実現することができました。」と、話しています。
「私はツタンカーメンの王墓から出土した小片を外国に送ることに賛成です。なぜなら、古代エジプト展が開催される度、たとえどんな小規模の展示会でも、展示会を見た人達の感激と観たいという情熱は大きく、私自身もそうした反響に驚きを覚えます。」と、ハワス博士は述べています。
☆エジプトの神秘
このような規模の展示会が最後に見られたのは、ヨーロッパでは1980年のベルリンでした。このベルリンと1972年のロンドンでの展示会は少年王・ツタンカーメン王の神秘に注目が集まりました。
バーゼル展の会場は、ツタンカーメン王の展示に相応しく広いスペースが設けられています。ツタンカーメン王墓からの出土品50点以上におよぶ遺品同様、偉大な他の王墓からの出土品も多数展示されています。
「我々はツタンカーメン王に関する遺物の展示には、前後の時代もカバーしたいと思っていました。ですから紀元前14世紀から15世紀に統治したその他の王墓の遺物も展示しています。」と、アンドレ・ワイゼ主席学芸員は説明しています。
「我々が比較した結果、ツタンカーメン王の墓がその時代の王墓の象徴であると断言できます。」と、ワイゼ主席学芸員はスイス情報局に話しています。
この展示会のコンセプトは、ファラオが生前に豪華な墓を準備し、死後の世界へ速やかに導かれていく模様が芸術色豊かに表現され、展示されています。
ツタンカーメン王墓からの出土品同様に、サタムン王妃の華麗な彫刻が施された椅子、優美な木製の軟膏用スプーン、皇族の猟犬用の彩色された皮革製首輪も展示されています。
☆ツタンカーメン王の名声
最も豪華な墓の主、ツタンカーメン王の名声は疑う余地はありませんが、墓そのものは実はツタンカーメン王のためにデザインされたものではありませんでした。
わずか17歳で亡くなった謎多き若きファラオの墓の準備はほとんど始められていませんでした。そこで彼の埋葬品の多くは、存命していた年老いた王族のものを急遽借りました。
バーゼルでは6ヶ月の開催期間を予定しており、およそ50万人の来場者が予想されています。マスコミは、チケット不足になるのではとの予想をたてていますが、その心配はありません。来場者が博物館に終日いることも、また特定の時間帯にのみ訪れることも予想されるからです。
エジプトは展示品の貸出しに500万スイスフラン(約4億5,300万円)受領しました。この収益はカイロの新しい博物館の建築費用に充てられる予定です。この展示会には8億4,000万スイスフランの保険がかけられましたが、これら展示品に価格は付けられないと、ブロウム館長は述べています。
☆呪いの伝説
ファラオの安らぎを妨げる者は呪われると言われてきました。これはファラオの呪いの伝説です。ファラオの墓を荒らした者全てに運命づけられた呪いです。しかし、自ら多くの墓を発掘してきたザヒ・ハワス博士はその質問に陽気に答えています。
「私が発掘したある墓の入口には、この墓を乱すいかなる者もワニ、カバ、ライオンに食べられることになるだろうという彫刻がありました。」、「今、私はファラオたちと話を交わします。もしピーター・ブロウム館長が誤ってこれら展示品を壊してしまったら、ファラオは館長を呪うだろうか。」と、ハワス博士は述べています。
エジプトは、バーゼルでの展示はただ単に博物館の建設に向けた資金調達のためだけでなく、実際にエジプト観光する旅行者が増加することを望んでいます。そしてアンドレ・ワイゼ主席学芸員は呪いについて考える暇はなく、ただただ展示会の演出に最大の喜びを感じています。
「夢は叶う。我々が手ぶらでバーゼルに戻るだろうと思われた時、カイロで重要なことが起こりました。そして今、素晴らしい遺品の数々がここにあり、私達はこうして展示会を開くことができました。」と述べています。


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