---

海外旅行情報はOTOA[ 一般社団法人 日本海外ツアーオペレーター協会 ]


【海外旅行現地情報】ツアーオペレーターが配信する海外の新着情報を掲載。

エジプト / ナイル・デルタでプトレマイオス王朝時代の石碑を発掘

掲載日時:2004年04月30日

情報提供:エジプト大使館エジプト学・観光局

ナイル・デルタで発掘作業をしているドイツとエジプトの考古発掘チームは、2200年遡るプトレマイオス王朝時代の非常に注目すべき石碑を発掘しました。それは、かの有名なロゼッタ・ストーンのような3つの言語で同一の内容が記された碑文です。

ポツダム大学の考古学長クリスチャン・ティエツェ氏は「この石版の破片は非常に注目すべき遺物で、この120年間エジプトで発見された遺物の中でも最も重要なものです。」と述べています。
高さ99cm、幅84cmのグレー色の花崗岩製の石版は、近代都市カイロの北東90km、かつて重要な宗教と政治の中心地だったブバスティス市で発掘中、偶然にも発掘されました。
古代ギリシア語、デモティック(民衆文字)、ヒエログリフの3つの文字が刻まれた国王の勅令で、紀元前238年に遡るプトレマイオス3世エウエルゲテス1世について記されています。
「その法令には、特に古代エジプトのカレンダーを改正する記述がありますが、実際にはジュリアス・シーザーの支配下におかれる250余年後まで実行されませんでした。」と学長は述べています。

ギリシア語67行、デモティック24行、それに伴い同じ内容の文面がヒエログリフで記され、カレンダー改正の記述とプトレマイオス王朝への称賛が刻まれている碑文です。
国王の国事行動のうち、シリア、フェニキア、キプロスから穀物を輸入することにより、古代エジプトの飢饉を軽減したことが称賛されています。
「これはプトレマイオス3世の能力及び恩恵を文書化したものです。」と学長は述べています。

ブバスティスは紀元前8世紀エジプトの首都でした。
ギリシア語、デモティック、ヒエログリフが刻まれたロゼッタ・ストーンは、1799年、ナポレオンのエジプト遠征軍が偶然発見したもので、発見した地(ロゼッタ付近)に因んで名付けられました。
ジャン=フランソワ・シャンポリオンによってヒエログリフは解読されました。
現在ロゼッタ・ストーンは大英博物館に展示されています。


(下記写真は、1799年に発見されたロゼッタ・ストーン)


当サイトに掲載されている記事・写真の無断転写・複製を禁じます。すべての著作権は、OTOAまたは情報提供者に帰属します。
弊会では、当サイトの掲載情報に関するお問合せ・ご質問、又、個人的なご質問やご相談は一切受け付け ておりません。あらかじめご了承下さい。


【メールニュース】メールニュースの詳細・ご登録はこちら

旅行業界で働いている皆様へ
OTOAでは、旅行業界で働いている皆様に「メールニュース」の配信を行っております。(無料)

【OTOAモバイル】OTOAモバイルの詳細はこちら

携帯からもOTOAにアクセス!
OTOAサイトの豊富な情報がいつでもどこでも見られます。
OTOAモバイル QRコード携帯電話(フィーチャーフォン)でQRコードを読み取るか、URLを送信してアクセスしてください!

海外への渡航の際は、こちらもあわせてご確認を。

外務省提供
観光庁提供
厚生労働省 検疫所情報
国土交通省航空局 提供
  • 機内持込・お預け手荷物における危険物について」