ポーランドとエジプトの共同発掘隊は、アルキメデスやユークリッドの故郷、そして地中海一帯を支配していたアレキサンドリアで、昔のアレキサンドリア大学の跡地を発見しました。
約５,０００人の学生を収容することができる１３室にもおよぶ講堂を発見したと、最高考古庁長官で、考古学者のザヒ・ハワス博士は述べています。

講堂は、当時でいう公共広場の東角地にあり、現在ある大学の複合施設の一部と思われると共に、以前発見された劇場に隣接しています。
１３室の講堂は、各部屋の規模や内部の状態は全て同じです、とハワス博士は述べています。
教室と思われる各講堂はＵ字型をしていて３つの側面の壁に沿って階段上のベンチが横に並んでいるのが特徴です。
講堂で最も目を惹くのは、Ｕ字型の講堂の真ん中に置かれた講師用のものと思われる椅子です。

「地中海地域全体で見ても、このような講堂の複合施設はグレコ・ローマン時代の遺跡で見られなかった。これは世界最古の大学と思われます。」とハワス博士は述べています。

ロサンゼルスのカリフォルニア大学ウィルーク・ウェンドリッチ考古学者は、「この発見は信じがたい強い印象を受けた。大学が存在し、学問を学ぶ非常に有名なセンターであったことは書籍を通じて知っていたが、このように存在しているとは全く知らなかった。」と述べています。