女流芸術家 ニキ・ド・サンファル(１９３０〜２００２)の名を知らなくても作品に見覚えがある人も多いのでは？　女神像シリーズ・ナナスに代表される作品群は、何ともカラフルでおおらかな楽しさにあふれています。
１９７４年、当時まだ評価が分かれる作品を町のセンセーショナルな路上芸術プログラムに採用したのがハノーバーでした。以来、３体のナナスはハノーバーに欠かせない風景となっています。

同市のシュプレンゲル美術館には、４００点を超える作品も寄贈されています。
ハノーバーの名誉市民となったニキが亡くなる前、２年の歳月をかけた「前代未聞の作品」がヘレンハウゼン王宮庭園にある「洞窟」(Grotte)です。
鏡で出来たモザイク、多彩なガラスや細かい珪酸石がちりばめられた空間と１４４体の女性像がニキ・ワールドを造り出しています。アート・ファンには必見のスポットと言えるでしょう。

ヘレンハウゼン王宮庭園は、３００年前に造園された華麗なバロック庭園で、幾何学模様の美しい花壇、野外劇場などが見どころです。年間を通してイベントも数多く開催されています。
世界最大の見本市「ハノーバーメッセ」で知られるハノーバーは、エリカ街道の南の入口であり、ハーメルンやゲッティンゲンが近く、メルヘン街道へのゲートウェイとしても最適です。


^{■ ヘレンハウゼン王宮庭園}
＊２００５年入場料：
　３月２５日〜１０月０９日： 王宮庭園＋「洞窟」 --- ３ユーロ、
　上記以外の期間： 王宮庭園 --- 無料、「洞窟」 --- ２ユーロ

＊開園時間：
　３月２５日〜１０月０９日： 毎日 ９:００〜１９:００ (但し５〜８月は ２０:００まで)
　　「洞窟」は、月〜金曜は １１:３０よりオープン。
　上記以外の期間： 毎日 ９:００〜１６:３０ (但し２月は１７:３０、３月は１８:００まで)
　　「洞窟」は月〜金曜は １１:３０〜１５:３０のみオープン。
　
※詳細はこちら
　http://www.hannover.de/deutsch/kultur/nah_park/herrenh/grosser/gh_start.htm (ドイツ語、英語、フランス語)


(写真左： ヘレンハウゼン王宮庭園、　写真右： ニキの洞窟内部)