1月25日、エルフードからフェズに移動中のバスがフェズ市南西20kmほどの下りの坂道を時速30〜40kmで走行中、左側にスリップ。
谷間に落ちそうになったため右に大きくハンドルを切ったところ、山側の斜面に張り出していた岩にバスの前部が衝突し、その衝撃でフロントガラスが脱落。最前部に座っていたお客様と添乗員が車外に投げ出された。
後続の乗用車によって救援、通報がなされ、警察、救急車が到着。車外に投げ出されたお客様はすでに死亡していた。

遺体と重傷者は救急車でフェズの病院へ移送。比較的軽傷であった残りのお客様は、後から来た同じ旅行会社のバスに収容され、フェズ市のホテルに移された。同日中に現地オペレーターから救援スタッフが現地入りし、翌26日、旅行会社の社員と遺族が到着。

27日にパリからアシスタンスサービス会社の係員などが到着し、帰国に向けて作業に着手。ラマザン（断食月）中だったため書類の作成や申請などに手間取ったが28日には乗客全員が、29日には遺体とともに遺族が日本へ向けて出発した。