タイ観光業界にとって、日本人旅行者はミリオンマーケットと呼ばれるほど来訪者が多く、1998年の日本人訪タイ者の実績は、隣国マレーシアを抜いてトップに躍り出た。日本からのツアーは値段も安く、時間的にも距離的にも気軽に来られるデスティネーションであるためか、事前にガイドブックなどもチェックせずに、取りあえず来てしまったという観光客が多いのが現状のようである。したがって観光客からの照会も基本的で、かつ多岐にわたるのである。
以下にいくつかの例を挙げると；
・日本へのコレクトコールはどうしたらいいのか。
・日本へのみやげを国際宅急便で送りたいが---OCSとDPEの番号を教える。
・海外旅行保険を日本でかけてくるのを忘れたので当地でかけたいが---東京海上などの連絡先を教える。
・バンコク市内にある免税店の利用の仕方は---例えば、ISETA横のWORLD　TRADE　CENTERで免税品を買えば、空港のターミナルで受け取ることができることを教える。
・旅行中にビザカードの使用期限が切れるのだが---当地のビザカードの連絡先を教える。
・バックパックで旅行しているのだが、もうすぐ観光ビザの期限が切れるので延長したいのだが---移民局の電話番号を教える。
・当地のATMを使ってキャシングしようとしたら、カードが機械に吸い込まれたまま出てこなくなった---当地ではよくあるケース。慌てずに非常ボタンを押して係員が出てくるのを待って対応してもらうしかない。いくら２４時間使用可とうたわれていても、夜間や土日の使用は控えるようにした方が賢明と言える。
・日本人のいる「ちゃんとした」美容院に行きたいのだが---成城学園に本店のある‘MOGA‘などを教える。
・その他---バンコクのバス路線図について。タイ製ドライフルー　ツをおみやげに買うとしたら何がおいしいか、等々。