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バンコク [ Bangkok ]

タイ [ Kingdom of Thailand ]タイの国旗

都市別治安情報

タイ / バンコクにおける治安情報

掲載日時:0000年00月00日

情報提供:外務省 海外安全相談センター

タイでは主に若い旅行者を中心に、次のような手口の犯罪被害が多発しています。これらの多くは、(タクシーや三輪タクシー(トゥクトゥク)等の運転手を含めて)見知らぬ者から声をかけられることが被害のきっかけとなっています。
見知らぬ者から声をかけられた際には十分注意し、安易に信用しないことが重要です。

(1) 睡眠薬強盗
有名な観光スポット等において、親しげに声を掛けられ、飲食(酒)を共にして気を許したころに睡眠薬入りの飲み物を勧められ、知らずに飲んで意識が朦朧となったところで現金等を奪われるケースがあります。意識が戻った際には24時間以上経過していたり、病院のベットの上、または身体が傷だらけであったというケースもあります。

(2) いかさま賭博
「妹が日本に留学するので、日本の事情を話してあげてほしい」等と親しげに話しかけられ、自宅と称する建物に巧みに案内されるが、家に着いても妹はおらず、暇つぶしにトランプゲーム(ブラックジャック)に誘われ、さらに、「上手な勝ち方(いかさま)を教える。まもなく金持ちのブルネイ人がブラックジャックをするために来るので、一緒にそいつからお金を巻き上げよう」といかさま賭博に誘われるケースがあります。被害者が話に乗り、ゲームを始めると、最初は勝ち続けるものの、最後の勝負で多額の金額を賭けることとなり、所持金では足りないことからクレジットカードで貴金属を購入して現金化し、莫大な金額を賭けるが、最終的に負けるか、または勝ったところで、「続きは明日やろう」等と言われ、賭け金をその場においたままでホテルに送られるが、翌日の約束の時間になっても迎えに来ないケースがあります。
また、途中でゲームを止めようとすると、ナイフやけん銃で脅されたり、監禁されて多額の現金を巻き上げられるケースもあります。

(3) 道尋ねスリ
タクシーに乗車したマレーシア等から来たと称する女から地図を示され、「道を教えて」と声をかけられ、巧みに車内の女の横に誘いこまれます。その後、地図を被害者の腰のあたりに広げられ、被害者が道案内をしている隙に、地図の下のウエスト・ポーチ等から財布や現金を盗まれているという手口です。

(4) 宝石・洋服のキャッチセール
有名な観光スポットである王宮や寺院等を観光しようとしたところ、タイ人が「今日はそこは休みだ(実際には休みではない)」等と親切そうに声をかけ、代わりに三輪タクシー(トゥクトゥク)に頼んで格安市内観光を手配してくれます。行く先々の寺院や観光スポットで、別のタイ人らが「今日は仏陀の日で、あなたはラッキーだ」、「今日は政府の宝石ディスカウントセールの最終日で、行かなければ損だ」等と同じように話しかけてきます。被害者がこれらの話を信用してしまい、三輪タクシーに乗って宝石店に行くと、店員が「今日は特別セールの最終日である。日本の有名宝石店で転売すれば2、3倍で売れる。既に日本人でこんなにたくさんの人が買っている」と述べ、パスポートのコピーの束を見せ、被害者が信用して宝石を購入すると、店員は「宝石をそのまま持っていると危ないので、日本へ郵送してあげる」と勧め、帰国後に、日本で郵送された荷物を受け取ると、中から粗悪な宝石が出てきて騙されたことに気付くという手口です。
洋服の場合は、カシミアのスーツ、または有名ブランドのスーツやコートが格安であるとそそのかされ、店に連れて行かれて採寸されるが、生地の端切れはもらえず、また、仮縫い等もないまま、品物は日本へ郵送すると言われます。帰国後、日本で洋服を受け取ると、粗悪な製品であることがわかるという手口です。

(5) タクシー運転手による強盗、わいせつ行為等
夜間、女性が一人でタクシーに乗車した際に、車内で運転手からけん銃を向けられ、発砲されたり、昼間、女性複数人でタクシーに乗車した際に、わいせつ目的で連れ回される事件が発生しています。

(6) 集団スリ
バンコク都内のデパート、高架鉄道(BTS)等において、被害者がエスカレーターを利用した際に、スリ・グループが前後を挟み、エスカレーターの降り口直前で、前方の者がつまずくふりをして、被害者が立ち止まるような状況をつくります。その直後、後方の仲間が将棋倒しで被害者に体を押しつけ、その際に被害者のポケットやウエストポーチ等から財布を抜きとるという手口です。なお、前後を挟む犯人グループは女の場合もあります。

(7) スリ、置き引き
チャトチャック市場(ウイークエンド・マーケット)において、鞄を切り裂かれ、中の貴重品を抜き取られる事件が発生しています。
置き引きは、ホテルのビュッフェ形式のレストランやロビーにおいて、貴重品から目を離した隙に、バック等を置き引きされる事件が発生しています。

(8) ニセ警官
中東または西洋人風の男(私服)が警察官を装って近づき、外国人の事件を捜査中であると言いつつ、持ち物を点検する際に、財布から現金を抜き取るという手口です。

(9) ひったくり、路上強盗
通りを歩行中、バイクに乗った二人組が後ろから近づき、ハンドバック、ショルダーバック等をひったくるケースがあります。なお、抵抗すると引き倒され、負傷することもあるので注意が必要です。
路上強盗は、夜間、裏通りや人のいない公園を歩いている際に、いきなり棒で殴られたり、ナイフで脅されて所持品を奪われるケースが報告されています。


■ 犯罪被害多発地域
バンコク都内では、特に日本人旅行者が集まる観光スポット、若い単独旅行者が利用するゲストハウス(安宿)周辺において、犯罪が多発しています。また、歓楽街、スラム街等も十分な警戒が必要であり、不用意に狭い道路へ入り込むことは危険です。


■ 防犯対策
* 上記2.(1)〜(4)に関しては、見知らぬ者から声をかけられても安易に信用しないことで防止できます。また、他人から勧められた飲食物には気を付ける、買い物は信用のおける店を利用する、儲け話には乗らない等の注意が必要です。

* 上記2.(5)に関しては、女性が単独でタクシーに乗車する際は、車番や運転手の名前を控える等慎重に対処してください。

* 上記2.(6)〜(9)に関しては、バック等は体の前でしっかり持ち、現金・貴重品は分散して保管する、トラベラーズチェックを利用する、万一に備え、海外旅行傷害保険にしておく等の対策が重要です


■ 緊急時の連絡先
* 警察: TEL 191 (救急車の要請も可能)
* 観光警察: TEL 1155(英語可)
* タイ政府観光庁: TEL (66-2)2694-1222
* 消防署: TEL 199
* 在タイ日本国大使館
 TEL (66-2)696-3000 (代表)
 緊急電話 081-846-8265、081-809-6074(夜間、祝祭日における生命身体に関わる重大事件発生時のみ)


※このページ内の情報は、外務省「海外安全ホームページ」より引用しております。