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都市別トラブル事例集

カナダ トロント / 交通事情についてのアドバイス

掲載日時:2002年07月29日

情報提供:国際観光振興会(JNTO)  トロント事務所

当地の邦字新聞によれば、最近3年間の市の救急事業局の集計からみた人身事故発生数ワーストテン主要交差点での1位は63件、10位で53件だという。この数字をニューヨークの知人に話したら、「エッ!そんなに少ないの!?」といわれたが、これはカナダ人の運転が上手なのか、性格がやさしいためなのか定かではない。

それはともかく、実際に運転していて気が付いたことを述べてみるので、他の欧米諸国と共通点もあると思われるので旅行者の方は参考にして頂ければ幸いである。


◆パーキングチケットの購入の仕方、提示の仕方について

当地では路上のみならず、係員のいない駐車場ではパーキングチケットを事前に購入して、外から見えやすい車内に、時間・日付の面を上にして提示しておく。

A氏は路上の駐車エリアに駐車した際、パーキングチケットを購入しダッシュボードの上に置いておいたが、戻ってみると駐車違反の切符が切られていた。チケットの置き場所はよかったのだが、裏表を間違えたのだ。

結果、通常の4倍近くを支払うハメになってしまった。なお、予定駐車時間によって金額が異なるので、チケット購入時注意が必要である。


◆路面電車やスクールバスに注意

カナダの都市では路面電車と車が一緒に走っている事が多い。トロントの場合、片側2車線の内側車線を走っているが、駅らしいものは殆どなく、電車が停車して乗降口が開いたときは、車はその後ろで止まらなければならない。

また、走り出しそうな電車に飛び乗ろうとしてくる人もいる場合があり、そちらにも注意が必要である。最近では電車乗客の安全確保のために違反車の写真を撮って取り締まろうという動きもあるので要注意。
また停留所は交差点の角にあるものが多く、交差点で電車を見かけたら停止の心積もりをしておくべきだろう。

これはスクールバスが止まって子供達が乗り降りするときも同様である。スクールバスは黄色の大きなバスなので、すぐそれと分かる。

交差点以外の横断歩道には押しボタン式で信号が点滅するものがある。
かりに信号が点滅していなくても歩行者(と思われる)人がいる場合は一時停止する。
ダウンタウンでは平気で信号無視で横断する人がいるので要注意。


◆急な車線変更に注意

トロントのみならず、ダウンタウンでは歩道側車線に停車する車が多く、そのためか頻繁に車線変更する車がいるので先行車の動きに注意して運転すること。中には、通りの真ん中でUターンする車さえしばしば見かける。


◆高速道路でのスピードの出し過ぎに注意

カナダの高速道路は、日本に比べて広く車線も多いのでスピードが出しやすい。周囲の風景も広々として日本のようにチマチマしていないので、実際よりもスピードが遅く感じられる。
そのため、日本ではスピード違反など無縁な人でもつかまることが多いという実態がある。


◆雨天の夜間運転

雨が降ると、光が水に反射して中央線が見えにくくなるので要注意。
まして夜間ともなれば車のヘッドライトでさらに見えにくくなる。
原則として、知らぬ土地での夜間運転はしないに越したことはない。



※本記事は「国際観光振興会 海外旅行情報」より転載致しました。