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カナダ バンクーバー / アメリカ行きフライトの乗り継ぎ手順変更のお知らせ

掲載日時:2003年05月01日

情報提供:JTOA(Japanese Tour Operators Association of Canada)

現地の旅行関連団体「JTOA」より、バンクーバー国際空港におけるアメリカ行きフライトの乗り継ぎ手順の変更についてお知らせ文が参りましたので、ご案内いたします。



本日5月01日より「バンクーバー国際空港」においてアメリカ行きへの乗り継ぎ手順が下記の様に変更になります。
(国内線からアメリカ行きに乗り継ぐ場合も、又、国際線からアメリカ行きに乗り継ぐ場合共に対象となります)


大きな変更点は、乗り継ぎ時間の短縮のため、アメリカの入国手続きをする時点で、荷物を受け取らなくても良くなったと言う点です。

例) カナダ国内線からアメリカ行きに乗り継ぐ場合

*今までは
 1. アメリカ行のターミナル内にあるターンテーブルで荷物をピック・アップ
 2. その後航空会社のチェックインカウンターを通り、荷物を持ってアメリカの入国審査へ進む
 3. アメリカの入国手続きを行う

*5月01日からは
 1. 荷物をターンテーブルで受け取らず、手ぶらで入国手続きまで進む
 2. アメリカの入国手続きを行う
 3. 入国審査が終了した時点で、ターンテーブルにて荷物を受け取り、アメリカの税関へ進む  という形になります。

従って、もしお客様が出発地の空港にて、既にアメリカの到着地までの搭乗券が発行され所持している場合には、航空会社のチェックインカウンターも通らず、アメリカ行きターミナルの入り口近くにあるDVDレンタル・ショップの横から航空会社カウンターの裏側に入り、直接免税店からアメリカの入国審査場へ進む事が出来る様になりました。
これを受け、新たに開設されるターンテーブルは、現在、国際線からアメリカ行へ乗り継ぐ際に荷物を受け取っているターンテーブルを使用する事になります。

国際線からの乗り継ぎの場合には、これまでは、乗り継ぎ用のターンテーブルで荷物を受け取った後、アメリカの入国審査場へ進んでおりましたが、新たにターンテーブルの手前にアメリカの入国審査のカウンターが設置されますので、やはりアメリカの入国審査場を終えた後に、荷物を受け取る事になります。

もし乗り継ぎの場合であっても、荷物のタグがバンクーバーまでとなっていた場合は、国内線なら国内線のターミナルで荷物を受け取ってから、これまでと同じプロセスでアメリカ行のチェックイン・入国を行なわなければなりませんし、又、国際線の場合は、一旦カナダへの入国手続きが必要となります。

もしバンクーバー経由でアメリカへ行く場合、出発空港で最終目的地(アメリカ)までの搭乗券が出ない状況であっても、出発空港では必ずアメリカの最終目的地までの荷物のタグを付けてもらう様にお願い致します。

尚、ターンテーブルにて荷物を受け取った後、アメリカ税関に進みますが、アメリカ政府によるランダムな荷物の抜き打ち検査は、これまで通り実行されておりますので、この点もご注意下さい。
(抜き打ち検査の状況は、下記をご参照ください)


■空港での抜き打ち検査の状況 (2003年1月の情報)

米国では、爆弾テロ防止対策として受託手荷物の抜き打ち検査が実施されております事は、既にご存知かと思いますが、それに伴いまして今回カナダの空港における新たな指針が発表になりましたので、お知らせ致します。
尚、この新しい手荷物検査のプロセスは昨年12月31日に発表され、同日より既に実施されております。

これは、米国行き、あるいは米国を経由して他の国へ行く場合が対象になっております。
現時点では、カナダ国内線および米国以外への国際線出発便に関しましては、これまでと何ら変更ございません。

米国行きの便を利用する場合のチェック・イン方法は、これまで同様、チェックイン後にご自身で荷物を持ち、アメリカへの入国手続きを済ませていただきます。
その後、今まではそのまま荷物を荷物運搬用のベルトに載せていたものが、ここでセキュリテイの係員がアトランダムに乗客を選択し、抜き打ち検査を行ないます。

この時点で、出発まで60分を切っている場合には、係員によるマニュアルの検査が行なわれます。60分以上の時間がある場合には、EDS(Explosive Detection System)と名付けられた検査が実施されます。
ここでチェックインする荷物の中に険物や禁止物品等が入っていないかの質問がありますが、もしも回答が「YES」の場合には、マニュアル検査台に送られます。

EDSの検査が実施される場合、荷物をオーバーサイズ・スペシャルバゲッジのベルトまで運び、そこでEDSと書かれたタッグを付けて、検査エリアに流します。
EDSの検査では、まずX線により検査が行なわれ、この段階で引っ掛かった荷物はCTスキャンに廻されます。さらに疑義があれば、最終的にはRCMPのチェックを受ける事になるのですが、実際にはCTスキャンの段階で99.9%の荷物がクリアになると予想されています。
万が一、CTスキャンによる検査でも疑義の発生した場合には、乗客が呼び出され、乗客立ち会いの下に荷物を開けての検査となり、さらにはRCMPへの通報となる訳です。

又、もう一つ重要な事は、米国の空港を経由して更に他の目的地へ出発する場合、それが同じ飛行機のままの経由であったとしても、経由地にて全部の荷物が一旦降ろされ、米国の方針による検査を受ける事になります。
例えば、エアーカナダがバンクーバーからホノルルを経由し、その同じ飛行機でシドニーまで運行しておりますが、この場合でも、全ての荷物をホノルルにて降ろし、米国の基準に従って全荷物がX線の検査を再び受ける所から行われます。

従いまして、米国行きフライトをご利用、及び米国経由で他国へ行かれる場合には、米国側が指導しております下記の諸注意を遵守していただけます様、お願いいたします。
 *感光の恐れがあるので、フィルムは荷物に入れず携行する事
 *貴重品はチェックインの荷物に入れない事
 *米国内で乗り継ぎの場合には、荷物所有者がその場にいない時に不振物の疑いが発生した場合、鍵を壊しても中身を調べるので鍵を開けておく事
 *検査のために荷物の遅配等が発生する可能性のある事




以上、バンクーバー経由でアメリカへ入国をされる方は、ご注意ください。