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ニューヨーク [ New York ]

アメリカ [ United States of America (U.S.A.) ]アメリカの国旗

都市別現地だより

アメリカ / ニューヨーク最新情報

掲載日時:2001年12月27日

情報提供:株式会社ヴァレンタインツアーズ

アメリカン航空を利用して、先日ニューヨークへ視察に行かれた 近畿日本ツーリスト 西日本営業部 ホリディ課 有島様から「生のニューヨーク情報」をご提供いただきましたので、皆様にご案内致します。
これからニューヨークへ行かれる方、又、これから行きたいとお考えの皆様にお役立ていただければと思います。


9月11日にテロ発生以来、連日のようにテレビや新聞などのマスコミを通じて様々な報道があり、不安を抱きながらも実際に自分の目でみて確かめるためにニューヨークへと行って参りました。
見てきた通りの順でダラダラと書いてしまいましたが参考にしてください。

観光客や外を歩いている人もいなく、いるとすれば作業中やガスマスクをつけている、また、人は常にいつ報復や炭素菌に見舞われるかもしれないという不安におそわれているのでは、と思って出発しました。
実際にダラスやニューヨーク・ラ・ガーディア空港はかなり厳重に警戒体制が整っており、一時の賑わいからは遠ざかっています。
しかし、ヨーロッパからの観光客や西欧のビジネスマンなどは多くみられました。

クイーンズボロー橋を渡りマンハッタンの方向を眺めると、ぼんやり薄明るい光が空高くにはなたれているではないですか。
そう、そこにあの世界貿易センタービルがたっていたのです。
やはり、犠牲者を追悼するためにも光を放っているのだぁと感傷的になっていると、すかさず横からガイドに、「今でも瓦礫などを取り除く作業を24時間体制でおこなっているので、ずっと明るいままなのですよ。」と説明を受け、そういうことかと納得。マンハッタンに入って行くにつれ、イルミネーションがあちらこちらに。

11月29日のロックフェラーセンターの点灯式を皮切りに、ニューヨークはすっかりクリスマスムード一色の街へと変身をとげているのです。
今年のテーマは星条旗。電飾の色は、赤・青・白。
そのシンプルな光の共演が街を夢と希望に満ち溢れさせ、かつそこに繊細さを加えているではありませんか。
この頃には、まだニューヨークの空港に降り立ち1時間もたっていないというのに、出発前に抱いていた不安は興奮へと変っていました。
 
ホテル(ヒルトンニューヨーク&タワーズ)にチェックイン後、すでに23:00を過ぎているというにもかかわらず、短い滞在時間を有効に使おうと現地のスタッフと夜のマンハッタン・イルミネーションツアーと称してドライブに出発。
金曜日だったからか、点灯式後初の週末だからか、街は夜中だというのに、人や車で混み合っているじゃないですか。5番街からブロードウェイへとはいり、バワリー通り(Bowery)からマンハッタン・ブリッジへと渡り、ブルックリン・ブリッジの下あたりからマンハッタンを眺めると、残念ながら遅すぎたようでライトは消えていき、華やかさはなくなっていました。
しかし、自由の女神は遠くでぼんやり浮かび上がっていました。その姿は、本当なら世界貿易センタービルが聳え立っているはずのマンハッタンをどこか寂しげに眺めているかのようにもみえました。
(これはただ自分があそこに貿易センタービルがあったんだと思いながら女神を眺めていたためでしょうね。)
電飾は24時を過ぎると、自由の女神でさえも1時頃には消されていくようです。(もちろん、24時間つけっぱなしのものも多いのですが。)

それから、再度マンハッタンに戻り、パーク・アベニューを北へと進みホテルへと戻る途中にロケ隊と遭遇。何台ものトラックが、夜食用のホットドックを作るトラックさえも道路の両サイドを陣取っていました。それだけでも迫力やスケールの違いを感じさせていました。

そこを横目にホテルへともどって行きました。時計は深夜2:30をまわっており、さすがに辺りは静まり返っていました。

翌日、7時ころの夜明けとともに行動開始。その前に朝食をとりにホテルの1階奥のレストランへ。
若めのイタリア系のウエイターが多く、一人の為か、親切過ぎるほど親切でした。メニューはミールクーポンを使用の為、ビュッフェ。
和食もあり、洋食も卵料理にハム、ソーセージ、ポテトやパン、シリアル、パンケーキにフルーツはあるのですが、野菜系が一切なかったのは残念でした。

朝食を終え、いよいよ街中を散策に。まずは6番街を下りロックフェラーセンターへ。
朝8:00前なのに、すでにスケートリンクではサンタクロースの衣装を着た人や、カップルに子供達、たくさんの人がスケートを楽しんでおり、24時間つけられた華やかなクリスマスツリーや様々な人形にイルミネーション。
また、リンクを囲んでヨーロッパからの観光客がしきりに写真を撮り、列までできていました。
通りを挟んだ北側にはラジオ・シティ・ミュージックホール。今、ここで上演されているショーは地元の人やヨーロッパ人からは大変な人気で朝から長蛇の列でした。

次に7番街に移り、南へ進むと、昨年オープンしたトイザラス。
このトイザラスの中には観覧車があり、乗るには建物にそって1時間ほど並ぶこともあったそうです。今ではタイムズスクエアの顔に君臨するほどでした。このあたりが、様々な広告やマリオットマーキスを中心としてブロードウエイのミュージカルで有名なタイムズスクエアになります。
真ん中に「TKTS TKTS」というブロードウエイの当日券を割安に購入できる場所があります。しかし、道路から溢れかえる人・人・人。半日並ぶ覚悟が必要なので、滞在期間の短い観光客はやはり事前に購入しておくほうがいいいでしょう。
週末は観光客だけでなく、アメリカの地方からもかなりの人が観に来るようで、特にクリスマスシーズンと重なっている12月は混雑しているそうです。

42ndストリートを東に歩くと、「恋に落ちて」の舞台になったグランド・セントラル駅。これが駅なの、と思うほどの装飾やオレンジを基調とした灯りが駅を暖かく包み込んでいます。
また構内にはスーパーやレストランに週代わりの露天があり、ここでも地元の利用客だけでなくカメラを手にした観光客でにぎわっていました。

それから、ウッドベリーコモンアウトレット行きのコーチに乗る為に、ポートオーソリティ・バスターミナルに向かいました。バス・チケットを購入した時に「時刻の15分前までにはゲートに行っててね」といわれたので、再度バス・チケットやそこでもらった資料で時刻を確認したのですが、若干時間が異なっており、一番早いのにあわせて行き、20分前には着いたのですが、すでに列が出来ており、出発時間になっていないのに出発。15分前までに行っててね、というのは、満員になり次第出発してしまうということだったようです。
1時間ほどで目的地に到着。ここが日本人もよく来るアウトレットかと思いながらも、買い物する気満々で、まずは割引券と地図をもらう為にインフォメーション・カウンターに行きました。もちろん日本語のものが用意されています。
コーチにグッチ、シャネル、ナインウエスト等々。駆け足で回って行きましたが、半分くらいまわるのに4時間ほどかかり疲れ果ててしまいました。
人気のブランドにセール中ということもあり、観光客や地元の人で込み合っていました。
商品はというと、2〜3年前のデザインが中心で少々傷があるものが多いです。でも、買いたいものが見つかれば本当に安いのでお得です。両肩に大きなバッグをいくつも提げている欧米人でいっぱいでした。

マンハッタンにもどり、57 th ストリートのベトナム風フランス料理のお店「ル・コロニアル」へ。
コロニアル調のお洒落なお店でドレスアップしたカップルが多く、店の雰囲気や料理の割には良心的な値段でした。もちろん予約は必須です。
その後、エンパイアステイトビルへ。幸い30分ほどで上ることが出来ましたが、先日は2時間ほど並ぶ必要があったようです。のぼり、外にでるとかなりの風で震えながらも、360度見渡す限りの光の海原に夢中になっていると、すぐ横で男性が「たった今ここで一組のカップルが結婚の契りをかわしました。」と大声で叫びました。どこかで見た光景。まさに、「めぐり逢えたら」の映画の1シーンでした。そこに居合わせた皆が二人を祝福しなぜか自分までうれしくなって、気分よくホテルに戻っていきました。

3日目。出発前に皆に宣言していた通り、セントラルパークへジョギングに。
すでに多くの人が走ったり、サイクリングや散歩しています。私もその中にはいりジョギングを始めましたが、皆普段から走り続けているのでしょう。速い速い。この公園の中には人気のレストラン「タバーン・オン・ザ・グリーン」や様々な像、池に教室を開いているスケートリンク(ホームアローン2で登場)まであり、かなり広く1周走りきるのがやっとです。
公園の周りには、有名な高級ホテルのピエールやザ・プラザ、エセックスが立ち並んでいます。
メトロポリタンミュージアムも園内にあります。ここだけでも、十分にニューヨークを味わえるほどの公園です。

着替えて、最近安全で便利だと評判のメトロを利用して、ワシントンスクエアへ。
しかし、「改修工事の為に今日のXXラインは運休です」、といきなりアナウンスが(年末が近づくとよくあることだそうです)。
ニューヨーク大学があり、学生が多く、すぐ横にはいわくつきの教会がたっています。
その教会のステンドグラスは地元では有名ですが、必ずでるそうなので、普段人は中にはいらないようです。
そして、芸術家の地域として名が通っている、ソーホーを散策しましたが、ここは5番街のような高級ブティックが立ち並ぶショッピングエリアへと変わってしまっています。

今、芸術やおしゃれなカフェなどが集まるホットな場というのは、チェルシーへと移っているそうです。そこからリトル・イタリーへ。
しかし、すぐ南のチャイナタウンの勢いにのまれ、今ではイタリアらしさを残しているのは一筋くらいのものになっていまっています。
チャイナタウンは、自分はどこにきたのだろう、と思うくらい道に溢れかえっている中国人に中国語が飛び交っています。カフェでは何十種という珍珠紅茶があり、黒タピオカ入りだけでなく、ナダデココ入りのものもはやっています。ここまでくるとテロの現場まですぐです。

いよいよあの忌々しい9月11日の現場、世界貿易センタービル前にきました。
今は作業者の休憩所と仮しているセント・ポール教会が見えるにつれ、空気が埃っぽくなり、また、観光客だけでなく各国の報道局の人が目につきます。
今はこの教会の前にロープがはられ先には進めません。崩壊したビルは今でもかなりの高さで土埃が舞い、後何十年取り除き作業しても終わることはないだろうと思われ。人は教会の前から現場を覗き見、押し合いへし合いの中で必死に写真をとっています。そして前の壁には花束や手形、メッセージに写真など哀悼の品で埋め尽くされています。この品はまだまだ増えていくことでしょう。

地元の方はこのような光景をどう思うのですか、と少し離れて聞いてみると、「恐れて人が来ないより、見にでも来てくれることにより、周りの商売もできるし、街も人も励まさ活気づく」という意見をもつ人が多く、では、地元の人はどうして行かないのですか、という質問には「今は人が多いし」とか、「市民は政府から慰安金が出て休暇ももらえるので旅行に行くので」という答えが帰ってき考え方の違いには驚かされました。
しかし、「決して、忘れているわけではないし、残念に思っている・・・」といいながら指刺された方向をみると、建物の中にはいまだに国旗が掲げられていたり、車のアンテナにも小さな国旗をつけられていることに初めて気がつきました。

そうして、ホテル近くにもどり、例年なら日本人客で混雑しているはずが、今年は両肩にブランド品の袋をさげたヨーロッパ人で一杯の5番街の中を歩き、あっという間に滞在時間が過ぎ、帰国の途へとつきました。

今回の滞在で、日本人観光客とはほとんど遭遇しませんでした。代わりにヨーロッパからや国内旅行の人で街はにぎわっています。ホテルもがらがらかと思えば、週末などは予約で確保が困難だそうです。
例年よりクリスマスセールの割引率もよく、イルミネーションも変わりなく華やかで、いつもなら危ないから近づかないほうが良いとされる所には警察がいるので、逆に安心して街を歩ける。

また、私が利用したアメリカン航空ですが、敬遠する日本人もいるようですが、アメリカ人やヨーロッパ人の多くは、マイレージを理由に、また今だからこそ、がんばってほしいからアメリカン航空を利用するという人がいます。
日本線はボーイング777を使用しているので、Yクラスでも席は広く、全座席に個別のモニターがあり、また機内食や飲み物にも定評のあり、アテンダントも年配者が多いが対応・愛想がよく、必ず日本語を話すスタッフが数名搭乗しているアメリカン航空にはかなり好印象を持ちました。日本のマスメディアを通しての情報は、一部分だけを誇張しすぎていて、実際の姿というものが反映されていないということを実感しました。

今だからこそ、是非一人でも多くの日本人にニューヨークを訪れ、真の姿を見てほしいと思います。