比較的安全と思われている場所でも、深夜は例外だという注意喚起を改めてしなければならない事件が発生した。
その強盗殺人が発生したのは平日の深夜零時すぎ。場所はロシアン・ヒルという都市中心部にありながら静かで安全な高級住宅街。他州から当地の友人を訪ねていたアメリカ人旅行者が襲われ、残念なことに亡くなったのだが、友人の証言から推察するとどうやらこの事件は偶発的なものだったようである。レストランを出て自宅へ帰る途中、犯人グループがたむろしていた交差点を通り過ぎた後、つけられて襲われたという。深夜という時間に出歩いていなかったら、巻きこまれることもなかったろうにと思うと実に嘆かわしい事件である。
冊子「安全な楽しい旅のために」のサンフランシスコ版にも記載されているがー当地の治安はあまり良好ではない。ただ、テンダーロイン地区（Ｔａｙｌｏｒ　ｓｔ 〜　Ｍａｒket　ｓｔ〜　シビックセンターに囲まれた地域）やミッション地区、日本街南側の地区などのいわゆる特定地域に近づかなかったりして慎重に行動していれば安全は確保できる。−但し、この原則は「深夜以外は」という前提条件の下に成立するものである事を忘れてはならない。
安全といわれる地域でも、「深夜に安全はない」ということを改めて再認識していただきたいものである。