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アメリカ ワシントンD.C. / レトロな新交通機関誕生?  トロリーカー(路面電車) 40年ぶり復興計画

掲載日時:2002年02月15日

情報提供:株式会社ヴァレンタインツアーズ

近年日本国内でも盛んに行われている観光客誘致を目的とした歴史的建造物の復元事業。アメリカでも例外ではありません。

ワシントンD.C.では市内観光の利便性を向上すると共に、交通渋滞、排気による環境汚染を緩和するため、40年前に廃止となったトロリーカー(路面電車)の復興計画が持ち上がっています。
1962年以来姿を消していたトロリーカーがなぜ今注目されているのでしょう?

1) 環境への配慮
現在、ワシントンDC内と近隣地域を結ぶ公共交通機関の地下鉄とバス。しかし地下鉄沿線地域に限りがある為、広範囲を網羅できるバスの利用者が地下鉄利用者を大幅に上回る。
そのバスからの排気ガスによる大気汚染への懸念も電気式のトロリーカーで解消できる。

2) 観光地の景観と利便性向上
ワシントンDC内の観光スポットの一つ、「ジョージタウン」へのアクセス(現在はバス・タクシーのみ)が簡単になる上、歴史情緒あふれるジョージタウンの景観向上にもつながる。

3) 交通渋滞の緩和
限界のある地下鉄沿線、不規則なバスの到着時間のために増加する自動車通勤者による交通渋滞。バスより早く、確実に目的地へ着けるトロリーカーの導入によって緩和が期待できる。

このトロリーカー復興計画。 実現まではもう少し時間がかかりそうですが、ワシントンDC市民からは計画の一日も早い実現が望まれています。