アメリカ歴史上の大物のメモリアルや銅像がそこここに見られるワシントンD.C.。
中でも14thストリート橋とタイダル池の間に建つトーマス・ジェファーソン・メモリアルは、いつも観光客で賑わっています。

このタイダル池のほとりに、新たなメモリアル像が誕生しました。ジェファーソンを見上げるかの様に石のベンチに座るその人物はアメリカ独立時の政治家、ジョージ・メイソン。
地元では馴染みのあるこの名前。実はアメリカ独立宣言の元になる文書を書いたアメリカ史上の重要人物なのです。

独立宣言といえば、トーマス・ジェファーソンが起草者として有名で、『人は生まれながらにして平等であり』”というくだりも世界中の人々が知っています。

しかし、独立宣言の基本的なアイデアを実際に考え出したのはジョージ・メイソンだったとも言われています。
どちらが先に書いたにせよ二人は建国当時も友人同士であり、共に合衆国建国のために人々を導いてきた政治仲間でもありました。
互いの考えに共鳴し合い、アメリカ合衆国の真髄を確立した二人。どちらも建国の父と呼ばれるにふさわしいと言えるでしょう。
自由と独立精神をうたうメイソン達の考えは、200年以上経ち異文化の国々と様々な衝突がある今でも、合衆国国民に深く刻まれ、その誇りと共に受け継がれています。