ザルツブルクといえば、モーツァルトの街、バロック様式の建築物が代名詞ですが、都市形成はハプスブルク家が統治するオーストリアの他の都市とは違い、代々の大司教によるものでした。旧市街の中心地に建つ、領主大司教の建築遺産を巡るザルツブルク・ドームクオーターは、今年１０周年を迎えます。

１７世紀にトゥーン大司教のもとで造られた建物と建物を繋ぐ回廊は、２００年の時を経て１０年前に美術館巡回コースとして再び通れるようになり、旅行者に開放されました。訪れた人は当時の大司教と同じ目線で豪華な建物内を歩き、バロック様式の建築物を代表する素晴らしい部屋の数々と２,０００点ものバロック様式の美術品を堪能することができます。大聖堂広場を見下ろす巡回コースからは、街中と市を取り囲む丘陵の魅力あふれる眺望も楽しむことができます。

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