ウィーン美術史博物館は、皇帝フランツ・ヨーゼフ１世によってハプスブルク家のコレクションを収蔵するために建てられました。古代エジプト、ギリシャの古代から１８世紀の終わりまで、５千年に亘るコレクションは、ハプスブルク家の皇帝や大公の収集への情熱を物語っています。建物自体が壮麗でひとつの芸術作品といえます。広大な大理石の階段ホールでは、若き日のグスタフ・クリムトが描いた壁画も必見です。

絵画ギャラリーには、世界最大のブリューゲル・コレクションをはじめ、デューラー、ラファエロ、ルーベンス、レンブラント、ティツィアーノ、フェルメール、ベラスケスなど数々の名作が展示されています。クンストカンマー(美術工芸室)では、ベンヴェヌート・チェリーニの世界的に有名な塩入れ「サリエラ」などの金細工、ブロンズ像、繊細な象牙細工、貴重な時計、宴席で賓客を喜ばせるからくり人形など、２,２００点もの美術品を鑑賞することができます。

ウィーン美術史博物館は、シェーンブルン宮殿にある宮廷馬車博物館(皇妃エリザベートの復元された婚礼衣装も展示)や、王宮宝物館、ウィーン世界博物館、宮廷狩猟・武器コレクション、古楽器コレクションや、演劇博物館(グスタフ・クリムト作「裸の真実 / ヌーダ・ヴェリタス」)、さらにはインスブルックのアンブラス城も管轄しています。

★ 注目展覧会：
*「レンブラント−ホーホストラーテン　色と幻想」展
　２０２４年１０月８日〜２０２５年１月１２日 --- ウィーン美術史博物館
* ヨハン・シュトラウス２世生誕２００周年記念展
　２０２４年１２月４日〜２０２５年６月２３日 --- 演劇博物館

※ウィーン美術史博物館
　https://www.austria.info/ja/inspiration/jp-kunsthistorisches-museum/