サイクリング愛好家の多い自転車王国イタリア。その楽しみ方はいろいろです。
旅行者にとって一番手軽なのは、ホテルや観光地で貸し出すレンタル自転車を利用することで、サイクリングでイタリアの歴史中心街や湖水地帯、美しい丘陵地を巡るのは楽しい経験となるでしょう。ミラノ、フィレンツェ、フェラーラをはじめ多くの町でも旅行者用自転車のレンタルを実施しています。

一般の人々にも、家族やグループでの自転車での観光は人気があります。
週末やバカンスなどで手軽に自然、歴史、文化を堪能できる自転車のサイクリングルートが、イタリア各州の観光地で紹介されています。一例をご案内しましょう。

■ サイクリングルート例
◎ 日本人観光客も多いローマ: 旧アッピア街道でのサイクリング (In bici sull’Appia Antica)
〔概要〕
ローマのサン・セバスティアーノ門から、旧アッピア街道沿いにある古代ローマ遺跡やカタコンベを観光し、自然の中を巡る、初級者向け１７ｋｍのルート。古い敷石の道は自転車を手で引いて行くと良いでしょう。
またローマのあるラツィオ州では、他にもッテラチーナからスペルロンガ、ガエータまでのティレニア海沿い３２ｋｍを巡る中級向けサイクリングルートなどもあります。
〔詳細〕
　URL　http://www.ilmiolazio.it/it-IT/itinerari/ (イタリア語、英語他)

◎ ポー河流域: 自転車の街も多いエミリア・ロマーニャ州 (Cycle Tourism in Emilia Romagna)
〔概要〕
自転車の街として特に有名な世界遺産のフェッラーラ(Ferrara)をはじめとして、レンタサイクルで街や近郊、丘陵巡りを楽しむことができます。
州観光局ホームページ内「自転車ツーリズム」ではボローニャ、パルマ、フェッラーラ、ラヴェンナ、ピアチェンツァなどの主要都市を起点としたサイクリングルー
トを地図、距離、難易度などの情報とともに紹介しています。
またサイト「CyclE-R Emilia Romagna」では、同じく主要都市を起点としたサイクリングルートを、初心者及び旅行者向け数キロの市内巡りコースも含め、距離、観光名所などの情報とともに紹介しています。
〔詳細〕
　州観光局ホームページ内「自転車ツーリズム」
　　URL　http://www.bikeemiliaromagna.com/ (イタリア語、英語他)
　CyclE-R Emilia Romagna
　　URL　http://www.cycle-r.it/ (イタリア語、英語)

◎ 世界遺産ドロミーティを自転車で (Siti Unesco Dolomiti in bicicletta)
〔概要〕
ドロミーティ山塊があり、山岳サイクリングもさかんなトレンティーノ・アルト・アディジェ州では、温泉観光保養地のメラーノやボルツァーノなどを起点とした魅力的で本格的な山岳・渓谷サイクリング・マウンテンバイクルートを州ホームページで紹介しています。
またドロミーティの真珠コルティナ・ダンペッツォでも、自転車で雄大な自然を楽しむルートを観光客に紹介しています。
〔詳細〕
　トレンティーノ・アルト・アディジェ州ホームページ
　　URL　http://www.suedtirol.info/en/Destinations--Things-To-Do/Cycling--Mountain-Biking.html (英語のページ)
　コルティナ・ダンペッツォ
　　URL　http://cortina.dolomiti.org/index.cfm/vacanze-tema/Bike-Resort (イタリア語、英語他)

◎ 北イタリアの湖水地帯
〔概要〕
湖水地帯(コモ湖、マッジョ―レ湖、ガルダ湖、イゼオ湖など)は、湖畔を自転車で走りやすく、サイクリストに人気があります。
ロンバルディア州のホームページでも湖水エリアを自転車で巡るルートを紹介しています。
〔詳細〕
　URL　http://www.bicitalia.org/laghi/index.htm (イタリア語、英語他)

◎ ヴェネト州
〔概要〕
サイクリストに人気のあるガルダ湖や、ドロミーティなどの自然に恵まれたヴェネト州は、世界最高級品といえる自転車・部品メーカーが集まっており、関連メーカー各社が主催する有名なグランフォンドも多く開催されます。
〔詳細〕
　URL　http://www.veneto.to/itinerari-dettaglio?path=/Itinerari/Sportivi/Cicloturismo-itinerari&lang=it (イタリア語のページ)

◎ トスカーナ州の丘陵地帯
〔概要〕
世界遺産の街々やオルチャ渓谷など糸杉とゆるやかな丘陵地の景色が美しいトスカーナ州もまたサイクリストに人気の地です。
〔詳細〕
　URL　http://www.turismo.intoscana.it/intoscana2/export/TurismoRTen/sito-TurismoRTen/Tema/bicyclingtourism.html_956172865.html (英語のページ)
　URL　http://inbici.terresiena.it/index.php?option=com_content&view=category&layout=blog&id=22&Itemid=6&lang=en (英語のページ)

◎ 南イタリア他
〔概要〕
美しい風景や長い歴史を誇る文化遺産、豊かな食も楽しめる南イタリアもサイクリストに人気の地で、シチリアを中心とした地中海自転車巡り情報も紹介されています。
また、美しい海岸線がある、サルデーニャ州のサイクリングガイドは、サルデーニャ州の観光局のサイトからダウンロードできます。
〔詳細〕
　MED in bike (シチリアを中心とした地中海自転車巡り情報)
　　URL　http://www.medinbike.com/ (イタリア語、英語)
　サルデーニャ州のサイクリングガイド
　　URL　http://www.sardegnaturismo.it/documenti/2_46_20090326125710.pdf (英語)


なお、自分の自転車をイタリアへ持っていく場合は、航空会社各社までお問い合わせください。規定は運航会社により異なりますが、通常自転車はハンドルは外して自転車と平行に、タイヤの空気は抜いた状態で専用バッグに収納されているなどの必要があります。