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中国 広東省 / 世界遺産、開平(カイピン)へ−その2

掲載日時:2007年09月07日

情報提供:エーペックスインターナショナル株式会社

開平(カイピン)を含めた「五邑(ゴエキ)地区」は、多くの華僑が輩出されている事で有名です。地理的には広東省の中南部に位置し、珠江三角洲経済開発区に属します。
ここは、2007年6月28日、「開平の望楼と集落」として、ニュージーランド クライストチャーチで行われた「第31回世界遺産委員会」において世界遺産に登録されたばかりの場所です。
今回は、このまだ見ぬ世界遺産の代表的な観光ポイントをご紹介いたします。
(ご参考までに、朝10:00時より観光をスタートさせた場合の所要時間も記載いたします)

■ 代表的な観光ポイント
1) 立園 (リャンエン=Li Garden) --- 写真1
 所要時間のめやす: 10:00〜10:30
1950〜60年代に建てられた比較的新しい望楼があり、又、庭園として整備もされており、ここは完全な観光地化しています。
他の場所より観光客も多くみられます。

2) 自力村 (ジリキソン=Zili Village) 望楼群 --- 写真2
 所要時間のめやす: 10:40〜11:40
いくつか見学した中で一番おすすめの村が、この「自力村」です。
立園以外はどれも村の中にあり、近所にはそこに住む人の生活があります。
自力村は、特に村に活気があります。入場口から望楼まで少し歩きますが、アヒルを飼育している家があったり、水牛と一緒に田畑を耕している村人がいたりと、望楼を囲む農村の風景が美しいのが特徴です。

3) 馬降龍 (マコウリュウ・マーチャンロン=Majianglong) 望楼群 --- 写真3
 所要時間のめやす: 11:35〜12:00
他の村にはない竹林があります。(蚊もいます)
竹林にしているのは防犯上、盗賊が村の入口から建物まで侵入するのに時間をかけさせるためといわれています。
この村は「楼」ではなく「广」の中に「戸」と書いて「ろう」と読む字を使う望楼が多数存在いたします。望楼自体は同じものですが、持ち主の職業によって字が異なります。
「楼」は商業で財を成した僑の家を言い、「广」の中に「戸」の「ろう」は学者で教養の高い華僑が作った家を言います。
いわゆる馬降龍は、インテリの集まる村と言えるでしょう。

望楼はどの村も村の一番奥にあり、その前面には、村人の住まいがあります。
現在も村人がそこで生活しております。

4) 錦江里望楼群
 所要時間のめやす: 12:30〜13:00
開平の望楼群の中で最も高い望楼である「瑞石楼」(Ruishi tower)がある村です。
錦江里のこの望楼までは村の道が狭く、大型バスは入る事が出来ないため、村の入口でマイクロバスに乗り換えての観光になります。
面倒ではありますが、ここで最も有名な望楼なので、カットせずにご覧ください。
尚、ここは開平市の管理下でないため、入場料もない代わりに内部を見学する事は出来ません。通常は、外観のみの観光となります。

5) 赤坎 (ツーカン=Chikan) --- 写真4
 所要時間のめやす: 14:40〜14:45
1920年代から30年代に帰国した華僑らによって建てられた西洋風建築物が、潭江沿いに林立しています。
商店や住宅が建ち並ぶこの街並みは、夕暮れ時が最も美しく輝きます。

6) 三門里村 --- 写真5
 所要時間のめやす: 14:50〜15:50
ここには開平で一番古い望楼「迎龍楼」(Yinglong Tower)があります。
明の時代の15世紀中頃に2階建てで建てられ、3階のみ20世紀に増築されています。
この建物は華僑所有の住居ではなく村の所有する建物で、外敵が襲ってきた際に村人がこの望楼に避難しています。


以上、簡単ですが開平の代表的な観光ポイントをご紹介いたしました。
まだ見ぬ世界遺産「開平」に、是非お越しください。


※ 世界遺産、開平(カイピン)の概要は、下記をご覧ください。
 http://www.otoa.com/home/news_ditail.php?serial=12596