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【都市別安全情報(トラベルサポート)】- 東アジア

香港 [ Hong Kong Special Administrative Region ]

香港の国旗

国別トラブル事例集

年々悪化する安全環境 … 香港

掲載日時:0000年00月00日

情報提供:JNTO 香港事務所

" 過日、日本総領事館主導の下に行われた「安全対策連絡協議会」において、領事館側の報告によると、今まで比較的治安が良好と思われてきた香港も、98年以降、スリ・ひったくり、強盗などの犯罪件数が増加傾向を示し始めているとのこと。中でも強盗などの凶悪犯罪が断トツに高く、日本と比較した場合約6倍という発生率を示している。車両盗難も増え、98年から99年にかけて前年比6.9%増えている。盗難車両の76%は日本車だという。

 席上配られた協議会作成のパンフレットから防犯のポイントを挙げておく。

★スリ

99年の統計では50%増を示している。とくに九竜東地区と香港島地区が多発地帯。被害者は居住者の方が旅行者の5倍というが、勿論、旅行者も狙われているので要注意。住み慣れた現地の人でも被害に遭うのだからと、気をひき締めていただきたい。

 人の密集する場所、例えば交差点、ショッピングアーケード、駅の切符売り場等。また、身動きできないエレベーターや地下鉄車内なども危険。

 スリは大抵一組で作業する。一人が突然立ち止まったりして慌てさせ、そのすきに後ろから押したりして抜き取る。カミソリでバッグを破り抜く手もある。電車の乗り降りの際抜き取る。椅子の背もたれに掛けてある上着から抜き取る。とにかく、スリはグループで動き、気を引く役、抜き取り役、監視役など分業体制である。

予防法としては、

 ・人の密集する場所ではバッグ類は抱えるようにして持つ。
 ・リュックは手に下げるか前に掛ける。
ショルダーバッグは止め金やチャックを体側にし、外側にはしない。
 ・見知らぬ人に声を掛けられたら、まずは荷物をしっかり持って対応。
 ・尻ポケットからはみ出した財布などは論外。
 ・前を歩いている人が急に立ち止まったら慌てないで持ち物に気をつける。
 ・そして背後にも注意を。
 ・背広の内ポケットに貴重品をいれたままで椅子の ・背もたれに掛けない。
 ・貴重品は分散して持つ。

★置き引き

レストランやホテル、駅、空港などで多発している。中華レストランで食事中テーブルの下に置いたバッグがなくなるという例も。ホテルで朝食のとき、座席確保のためにカバンをおいて、戻ってみたらなかったという典型的な置き引きも。

 置き引きから身を守るには「荷物から手を離さない事」。手を離すときは「足に挟む」とかして身から離さない事。回りの人が自分を見守っていてくれることは期待できない。自分で自分を守ろう。

 タクシーや電車の中にカバンを置き忘れる事例も多く見られる。とくに九広鉄道やエアポートエキスプレス車内で置き忘れ、結果紛失ということが多い。香港に到着したことで、つい緊張がゆるむのだろうが、乗り降りには必ず荷物の確認を習慣付けて頂きたい。"