本年６月以降に開港予定の「バンコク新国際空港」(スワンナプーム空港: Suvarnabhumi Airport)は、現行の「ドンムアン空港」(Don Muang Airport)の約５倍、成田空港の約３倍の広さという規模で、南北に延びる東西２本の並行滑走路、中央のメインターミナルビル(ＭＴＢ)、及びＭＴＢの南側面と東西、及び南北の６方向に伸びる搭乗コンコースはほぼ完成しており、現在、最終的な内装の仕上げ工事が行われている状況です。

新空港は現行のドンムアン空港と異なり、１つのターミナルビル内に国内線と国際線のチェックインカウンターが並列する形となっており、４階(出発階)に並ぶ１０本のチェックインカウンターのうち、入口より見て左側２列が国内線、他のカウンターが国際線用カウンターとなります。
これにより従来、ターミナル間の移動に時間を要していた国際線から国内線への乗り継ぎ時間が、かなり短縮されるものと思われます。
(航空会社が設定するドンムアン空港での国際線→国内線の最低乗り継ぎ時間は、２時間)

出発フロアの各チェックインカウンターの間隔は、非常にゆったりとしており、チェックイン時の混雑緩和のために十分な配慮を凝らした設計となっています。
又、入国時のパスポートコントロールブースも現行のドンムアン空港の８０スロットから一気に１３０スロットに増やされ、これまで到着便が集中する時間帯にはかなり時間を要していた入国手続きも大幅に短縮される模様です。

空港からバンコク市内へのアクセスは、既に工事の始まっている新都市交通線(CITY LINK)の完成する２００８年(予定)までは、空港を挟んで南北に造られている２本の空港ハイウェイが基本となる模様です。

今回の視察では、往路はバンコクから空港南側の「バンナートラッド・ハイウェイ」(Bang Na-Trat Highway)、帰路は北側を走る「バンコク〜チョンブリ・ニューハイウェイ」(Bangkok-Chon Buri New Highway)を通って、バンコク市内へ戻りました。
新空港開設に併せて新しく造られたバンコク〜チョンブリ・ハイウェイは上下４車線の大変に快適な高速道路で、空港から市内へ入る最初のインターチェンジまではおよそ３０分(ここで高速を降りるとラディソンやマックス、フォーチュン等のホテルへ行く事が出来ます。)ツインタワーズへ降りる高速出口までは、空港から約５０分でした。

２００８年に完成予定の新都市交通線「CITY LINK」では、シティエアターミナル(ＣＡＴ)も現在の地下鉄(ＭＲＴ)のペチャブリ駅のすぐ近くに建設され、完成後はＣＡＴ発で運行される空港へのノンストップ列車が約１５分でバンコク市内と空港を結ぶ予定です。


※新空港の詳細は、下記サイトにてご確認いただけます。
　トップページ　　http://www.suvarnabhumiairport.com/en/index.htm (英語)
　空港レイアウト　http://www.suvarnabhumiairport.com/en/layout1en.php (英語)


＊写真１ --- 新空港外観
　＊写真２ --- 出発フロア
　＊写真３ --- チェックインカウンター
　＊写真４ --- 国内線チェックインカウンター
　＊写真５ --- イミグレーションカウンター