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タイ [ Kingdom of Thailand ]

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タイ / クーデター発生後のバンコク市内の状況について (在タイ日本大使館発出情報)

掲載日時:2006年09月21日

情報提供:株式会社サイトラベルサービス

9月19日夜、タイにて発生いたしましたクーデターに関して、現地、在タイ日本大使館発出の情報を下記にお知らせいたします。



日本大使館からのお知らせ−タイ政変について (第4報)   ※9月20日 バンコク市内の状況

当地時間20日午前10時30分から、バンコク市内の状況について確認したところは以下のとおりでした。本日は臨時休日とされたこともあり、全般的に特に混乱は見られませんでしたが、軍が展開している状況で不測の事態も排除できません。
皆様には、不要不急の外出は控えられ、安全が確認されるまでなるべく自宅・ホテル等の安全な場所で待機されることをおすすめします。

1. 王宮周辺、首相府、官庁街
(1) 全般
(イ) 首相府周辺の道路は軍により封鎖されている(一部警察による封鎖もあった。)が、王宮周辺を含め他の道路において民間車両の通行に大きな支障は無い。

(ロ) 軍により道路が封鎖されている場所においては、戦車2両又は装甲人員輸送車(APC)等が配置されていた。
  いずれも状況は平穏であった。なお、標記地域一帯を周回して視認した戦車の総数は7台であった。

(ハ) 閉店している商店が目立ち、一般車両の通行量も平常時より少ない。

(ニ) 王宮における観光は通常どおり。


(2) 細部状況
(イ) セカンドステージエクスプレスウエイ→ペップリー、ランルアン通り出口周辺
  APC1両、兵員輸送トラック1台、兵士10名弱。首相府方面に向かうピサヌローク通り方面は通行不可。

(ロ) 外務省前→アユタヤ通り→チットラダ離宮、ラマ5世像方面
  アユタヤ通りとラマ5世通りの交差点に戦車2両、兵士数名。
  ラマ5世像前に戦車2両があり、直進、右左折不可(アユタヤ通りから首相府方面に向かうことはできない。)

(ハ) ランルワン通り→民主記念塔→王宮、国防省
  戦車等の配置はなし。平穏な状況。王宮については、通常どおり観光客が訪れていた。

(ニ) ラチャダムノンクラン通り→ラチャダムノンノック通り→ESCAP周辺
  ESCAP手前のチャクラパットポン通り交差点より先に進めない状態(首相府方面に向かえない。)。戦車等の配置はなし。

(ホ) チャクラパットポン通り→ナコンサワン通り
  カセーム運河沿いの道路には、戦車2両ないしAPC1両等が配置。兵士10名弱。首相府方面に向かうことはできない。

(ヘ) ナンルン競馬場
  首相府方面に向かう道は警察が規制しており進入不可。ナンルン競馬場には、APC、トラックがそれぞれ数両停車。

(ト) ラチャウィティ通り、ナコンラチャシマ通り周辺
  首相府方面に通じる交差点はいずれも進行不可。戦車1両配置。


2. 館員居住地区、日本人ビジネス街周辺等
(1) 全般
  日系企業が集中するシーロム地区並びに日本人居住者(館員を含む)が集中するスクムウィット地区等を視察したところ、一部の地点で兵士による監視体制が敷かれていた他は、通常と比較して顕著な違いは認められなかった(兵士は、いずれも小銃携帯であり、戦車、装甲車等の配置は無し)。
  また、いずれの地域も車両の交通量は通常の10%から20%程度であった。

(2) 細部状況
(イ) ナナ通り
  通常と比較して開店している商店はやや少ないようであったが、外国人は、通常どおり通りに出ている。
  軍の姿はまったく認められなかった。

(ロ) ウィッタユ通り
  ルンピニ警察署、大使館新事務所付近も含め、この地区には軍の姿はまったく認められなかった。

(ハ) シーロム地区・サートン地区
  商店、屋台等は通常通りの営業であった。企業が休業しているため、会社員等はまったく見受けられなかった。軍の配置もなし。

(ニ) ラマ4世通り
  ラマ4世通りと鉄道が交差する交差点(シリキットコンベンションセンター近く)の両側に兵士約10名(小銃携帯)が監視体制についていた。

(ホ) アソーク通りとスクムウィット通りの交差点
  兵士約10名(小銃携帯)及び警察官数名が交差点の監視を行っていた。

(ヘ) バンコクポスト社屋周辺
  軍、警察いずれもなし。警備員1名が車両の誘導を行っていた。

(ト) バンコク港
  港の入り口の守衛所に兵士4名(小銃携帯)が警戒についていた。
  港湾は、休業状態であり、コンテナの積込み等はほとんど行われていなかった。
  税関前に兵士2名が(小銃携帯)が警戒についていた。

(チ) スクムウィット地区
  ソイの商店、屋台等は通常通りの営業であったが、人通りは通常よりやや少なかった。
  外資系スーパーも営業していたが、買い物客は少ないようであった。トンロー警察署のトンロー通りを挟んだ向かい側に、幌付きトラック、輸送用バス等3台の軍用車両が駐車しており、約20名の兵士が配置についていた。

(リ) TRT本部付近
  軍、警察等の姿は認められなかった。ビルに人の出入りは認められた。


3. ドンムアン空港
(1) 当館から空港までの道路状況に異常はなかったが、空港を出発した直後、通常は見られない場所に2名の兵士による検問所が一ヵ所設置されていた。但し、検問は行われていなかった。

(2) 航空各社は平常通りの運航を行っている。
  国際線及び国内線の到着、出発ロビーに軍関係者の配置は見られなかった。

在タイ日本国大使館