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カナダ [ Canada ]

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国別トラブル事例集

カナダ / カナダ観光時の諸注意について

掲載日時:2002年07月26日

情報提供:国際観光振興会(JNTO) トロント事務所

過日行なわれた、在カナダ日系旅行会社との打ち合わせ会でのフリートーキングから、旅行の安全環境に関する事項を下記に収録してみるので、当地への旅行者の参考に供されたい。


■日本人旅行者を巻き込んだ事件諸例
一般論としては、カナダにおける治安の良さを反映して、強盗や殺人などの凶悪事件に巻き込まれたというケースは無いものの、治安がよいということで過度に安心して隙ができるためかスリや置引などの被害に遭うことが多いので要注意である。

とくに、緊張を強いられたアメリカ旅行の後にカナダに入る旅行者の場合に、治安の良いカナダにきてやれやれという安心感と、カナダの清潔感溢れる広大な景観に触れての解放感から、そのような被害に遭う傾向がある。

具体例としては:

ナイアガラ観光で、滝の壮観に酔っている間に、飛沫避けの雨合羽をカッターで切られ財布をスラレていた。

ホテルのロビーで、見知らぬ人物が横に座り挨拶され、それに応えている間にスーツケースを盗まれた。とくにグループツアーの場合、添乗員がすべて面倒を見てくれるのでリラックスし過ぎ勝ちになるので要注意。

最近では、ホテルマンと見まがう服装をしたスリもいるというから油断がならない。

また、街中では警官まがいの服装のスリがパスポートや財布の点検をすると言い寄ってきて、それを預けると中身が抜き取られていたというケースもある。

ホテルの上階から紙幣を落とし、それに見とれている人の財布を盗むというスリもいる。

こうした環境を勘案して、例えスーツケースを盗まれても動きがとれるように、パスポートは勿論、運転免許証、旅行者小切手や現金などの貴重品はいつも身につけておく習慣にしたい。


■交通環境について
一般的にカナダでは車の運転は乱暴である。レンタカーの利用はお勧めできない。もっとも、旅行会杜によると予約の依頼はほとんどないというが。

その特徴として挙げられるのは、ストリート名の標識がたいへん小さく、見過ごして道に迷うことがある。ハイウェイのExpressとCollectorの区別など、旅行者には分からずに迷ってしまい危険である。
歩行者は道を横切るとき、日本と異なる右側通行なので要注意。


■その他
レストランでチップを請求書に込みで提示してくる場合は、ときたま法外な額の場合があるので、内容をよく見ること。
また、そのような場合チップの二重払いにならないように注意のこと。

ニューヨークのテロ事件以後、カナダとアメリカとの国境警備が厳重になっている。
税関吏はツアーバス丸ごと押収することもできるなど、その権限は大きく、入境に際して、違法の所持品があったり、旅券不所持などの行為は嚴に慎みたい。




※本記事は「国際観光振興会 海外旅行情報」より転載致しました。