トロント国際映画際(Toronto International Film Festival)が、今年も２０１２年９月０６日〜１６日のあいだ、カナダ・オンタリオ州トロントにて開催されます。
来場者数３０万人を超える、アカデミー賞前哨戦ともいわれる北米最大のこの映画祭は、世界６０ヵ国からの出品があり、映画祭開催中は３００以上もの作品が上映されます。本映画祭は、コンペ部門を設置しないため「ピープルズ・チョイス・アワード」(観客賞)が最高賞にあたり、過去には、日本映画では、２００３年に北野武監督の「座頭市」がピープルズ・チョイス最優秀賞を受賞しています。
今年は日本映画の出品も多数予定されており、特に日本国内でも大ヒットを記録した、阿部寛さん主演の「テルマエ・ロマエ」(武内英樹監督)が、実写日本映画としては初めてオープニング上映が決まりました。それに伴い、主演の阿部寛さん、上戸彩さんがトロントでレッドカーペット登壇予定です。

本映画祭は、年間を通じて数多くのイベントやフェスティバルが開催されるトロントでも最大規模を誇り、毎年、映画祭に合わせてハリウッド女優はじめ、世界各国から映画関係者がトロントを訪れます。
映画祭開催中はトロント市内１１箇所の会場前にレッドカーペットが敷かれますが、特に映画際メイン会場の「ベル・ライトボックス」前や音楽ホール「ロイ・トムソンホール」前はスター遭遇率も高く、多くのファンでにぎわいます。
そして、映画際とパートナーを組んでいるレストランやバーは、映画祭中の営業時間延長やスペシャルメニューなどを提供し映画祭を盛り上げていきます。

トロントは映画やドラマのロケ地としても名高く、各国からの移民がそれぞれの街を形成しており、トロント市内でいろいろな町並みを見ることができることから、年間を通じてトロント市内いたるところで撮影風景を目にすることができます。そのため、トロントを観光で訪れた方が映画やドラマの撮影風景に出会うことも珍しくなく、観光を盛り上げる一旦を担っています。


※詳細: トロント国際映画祭 公式サイト
　URL　http://tiff.net/thefestival (英語)