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アメリカ ニューヨーク / ニューヨークでの犯罪 --- 減少はしたが消滅はしておりません

掲載日時:2002年08月02日

情報提供:国際観光振興会(JNTO) ニューヨーク事務所

過日、ニューヨーク市警が2002年3月までの犯罪件数をまとめ発表した。それによると、件数としては引き続き減少しているものの、レイプと発砲事件が増加しているとのこと。
これもマンハッタンの中でも一般的に安全とされていた地域で、こうした凶悪事件が起こっているというのだ。

3月末にはアッパーイーストサイドにある雑居ビルで、昼間、そのビルにある音楽学校に行こうとした女性がレイプされた上所持金を奪われている。ビルは、コンサートホールとして有名なリンカーンセンターのすぐ近くにある。
また、グリニッジビレッジでも学生が大学のすぐ近くでレイプ強盗の被害に遭っている。
犯人はすでに逮捕されたものの、事件現場が、レストランやクラブが散在し夜間でも比較的人通りが多いグリニッジビレッジで、しかも深夜とはいえない9時台に起こったことに関係者は衝撃を受けている。

ニューヨークは安全になったといわれて久しい。そして、観光客誘致のため市も犯罪件数減少をその表れとして強調する。しかしながら、ニューヨークの犯罪は「減少」したのであって「消滅」したのではないし、日本と比べたらその発生率は格段に高いのだ。

我が身は自ら守るという認識が求められることに変わりはない。
とくに土地に不慣れな旅行者は万全の注意が必要である。

日本評議会と当事務所がニューヨーク市警の協力を得て開催した旅行者の安全対策の説明会で市警が提示した注意事項は下記の通りである。

1) 周囲にいる人間に常に注意を向ける。
 道端で人が集まっているからいって好奇心で近づかない。
 路上で急に話しかけられた場合、それに気をそらされている瞬問に、仲間が後ろに回っていると知るべし。

2) できるだけ集団で行動する。

3) 自分の直感を信じ、怪しいと感じたら必要な行動を取る。

4) 行動予定を予め立てておき、そのとおりに行動する。

5) 万一、金品を要求された場合は、命のほうが大事。決して抵抗しないこと。

6) 事件に遭ったら、路上の警官に相談、または「911」に電話する。
 「911」では各国語の通訳が準備されており、必要があれば通訳を頼む事ができる。




※本記事は「国際観光振興会 海外旅行情報」より転載致しました。