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メキシコ / ハリケーン「ウィルマ」被害からの復興状況 <続報>

掲載日時:2005年11月18日

情報提供:株式会社メキシコ観光

10月20日未明からカンクンを襲ったハリケーン「ウィルマ」の被害からの復興状況をお伝えいたします。

■ホテルゾーン

波によって白亜のビーチの砂浜が沖に流され、沖合い20m位のところに小山となって盛り上がっている。
国家予算から20億円相当を拠出し、砂を元の位置にもどす作業を近々開始する予定であるが、全長20kmの砂浜を全て元通りに戻すには2〜3ヶ月かかるとの見通しである。
また、街燈が倒れて照明がない状態で、ホテルゾーン全体が真っ暗だったが、電気の復旧とともに残っている一部の街燈から燈り始めている。

ホテルは、被害の少なかった所は既に営業中(RIU LAS AMERICAS等)、また近日営業再開予定のホテルも外側からは非常に綺麗に見える(LE MERIDIEN等)。
ただし、どのホテルも宿泊者以外はホテル敷地内への立ち入りを禁止しております。
「フィエスタ・アメリカーナ コンデサ」は目印のPALAPAが吹き飛んで見るも無残な状態。
またハリウッドスターのお気に入りとして有名だった「CASA TURQUESA」にいたっては目も当てられない被害状況がまだ残されている。
尚、営業を再開したホテルは自家発電機を持っているため、電気の問題はありません。

街路樹が吹き飛んだ事によってかなり風景が寂しく見えますが、残った木から新芽が出はじめ、緑も戻り始めています。
瓦礫が目につく箇所も多くまだまだ復興状態ではありますが、バスやタクシーなども通常通り走っており、1ヵ月後には大分見られる状態になっているのではないかと予想されます。

ショッピングモールも復興工事が開始され、完成した部分から営業再開する模様です。
だが、今の所全面開業は12月中旬まではかかると言われております。
レストランはかなりの数がオープンしはじめました(ラグーン側にあるレストランが多いためホテルなどと比較して、被害が小さいため)。
年内にはほぼ100%で営業再開する予定です。


■ダウンタウン

電気、水、ガスともほぼ100%回復しました。
レストラン、スーパーマーケット、銀行、病院なども通常営業をしております。
街燈も燈り、ダウンタウンのメインストリートであるヤシュチラン通りは台風前の状況に完全に戻っております。
この地区のホテルは復興作業に来ている人たちでほぼ満室の状態です。


■空港

幾つか破損箇所が目に見えるものの、内部は破損もあまり目立たず(天井の板が外れている程度)、ほぼ通常通り機能しております。
空港のPRスタッフの話では現在一日100便が発着している模様です(通常ハイシーズン時の平均発着回数は一日400便)。
国際線の到着出口は破損が大きかったようで、現在は通路のごく一部のみ使用しており、以前のようなガラス張りの出口ではありません。
また駐車場の屋根が吹き飛んでなくなるなどの被害も出ております。
ゲート付近はお客様の数が少なく、閑散とした雰囲気です。
また発着場も飛行機の姿がほとんど見えず、閑散としておりました。
国内線は復旧が早かったので、便数もそこそこあり、到着客出口ではすでに数多くの旅行会社スタッフ(海外エージェント)がいて、元の活気にもどりつつある印象でした。


■リビエラ地区

一部の被害を受けたホテルを除き、大半は被害が少なかったため、既に通常営業を開始しております。
ヨーロッパ人、アメリカ人などがチャーター機で続々と到着しているため、既に多くのホテルは満室状態です。


■コスメル島

来週からカリブ海クルーズの大型船を受け入れるためにマリーナの復旧を急ピッチで行なっております。
カンクン側(PLAYA DEL CARMEN)とコスメル島との定期フェリーは現在一日2往復のみ。
ただしこれも数日中には便数が増える予定です。
ダウンタウンはショッピングモールなど、海沿いのところから、かなりの範囲で水につかった模様。


■周辺地域

カンクンからチチェンイッツァ遺跡方面メリダへの高速道路が全面開通しました。
ただし、約5日間水没していた箇所は、アスファルトが浮き上がっている可能性があるため、当面は徐行運転が義務付けられ、チチェンイッツァやメリダへの走行時間が多少延着することが予想されます。
トゥルム遺跡方面への道路は問題ありませんが、両サイドの街路樹がなぎ倒されて、そのままの状態に放置されている箇所があります。


※上記の状況に伴ない、現在大半のホテルがクローズされております。
カンクンの各ホテル毎の営業状況は以下をご覧下さい。


■カンクン


◆ホテル

・GROUP POSADA
FIESTA AMERICANA CORAL BEACH
 FIESTA AMERICANA CONDESA
FIESTA AMERICANA COZUMEL DIVE RESORT
---2006年1月31日までクローズ予定。2月1日以降の予約を受付開始。
FIESTA AMERICANA AQUA---2006年6月30日までクローズ予定

・THE RITZ CARLTON CANCUN---2006年4月30日までクローズ予定。2006年6月2日分まで新規予約の受付不可。

・JW MARRIOTT CANCUN RESORT & SPA
CASAMAGNA CANCUN MARRIOTT RESORT
---2006年1月初旬より営業開始。新規予約は2006年4月30日以前は受付不可。

・HYATT REGENCY CANCUN---2006年4月30日までクローズ予定

・HYATT CANCUN CARIBE---2006年5月31日までクローズ予定。2月1日以降の予約を受付開始。

・HILTON CANCUN---2006年2月28日までクローズ予定。

・PRESIDENTE INTERCONTINENTAL CANCUN RESORT---2006年2月28日までクローズ予定

・LE MERIDIEN CANCUN---11月16日から営業再開。現時点で既に予約も受けています。
 電気も水も既に復旧し、ロビースペース、サロン、プール等に被害はありませんが(プールは2つのみ使用可)ビーチはなくなっています。


◆レストラン

・LORENZILLO'S---11月11日より元のPLANTATION HOUSEだった店舗を利用して営業再開。

・PLANTATION HOUSE---現在クローズしており、以前LORENZILLO'Sだった場所を別のレストランとして1月にオープン予定。

・BOGARTS---改装工事も行い12月20日 オープン予定。1月まで延期の可能性もあります。

・EL MORTERO---12月15日オープン予定に変更。

・PALOMA BONTIA---12月15日頃再オープン予定。

・花いち(日本料理)---現在、既に営業中ですが、2階は窓ガラスがありません。

・LA DOLCE VITA---11月3日現在、営業中。

・PUERTO MADERO---11月5日から通常営業中。

・FARO'S---ダメージひどくオープンは未定、おそらく1月下旬または2月になる予定。

・MANGO TANGO---ダメージひどくオープンは未定、おそらく1月下旬または2月になる予定。

・LA DESTILERIA---12月15日営業再開予定。


◆オプショナルツアー関係
・AQUA WORLD---11月7日よりジャングル・ツアー、SUBSEE、スカイライダー(ラグ−ナ側のみ)、ダイビング、フィッシングが通常催行中。イスラ・ムヘーレス、コスメルツアーは再開未定です。

・CAPTAIN HOOK(ディナークルーズ)---11月3日より営業再開。2006年1月1日より各メニューUS$2.00/PAX値上がり予定。

・SOLO BUCEO(ダイビング関係)---11月7日よりダイビングとウェーブランナーのツアー催行開始。その他については未定。

・DOLPHIN DISCOVERY(スイム・ウィズ ドルフィン)---イスラムヘーレス島でのセッションは11月21日より営業再開予定。PTO. AVENTURASは既に営業中。コスメルは未定。

・XCARET(テーマパーク)---12月12日に営業再開予定。

・XEL-HA(テーマパーク)---12月1日に営業再開予定。

・GARRAFON(イスラムヘーレス島内)---2006年2月1日営業再開予定。

・TULUM遺跡---特に影響がなく、通常営業中。

・CHICHEN ITZA遺跡---特に影響がなく、通常営業中。

・MOON PALACEゴルフ場---被害がひどく、11月30日営業再開予定。

・HILTONゴルフ場---被害がひどく、オープン日未定。

・PLAYACARゴルフ場---既に営業中。

・POK-TA-POKゴルフ場---12月15日営業再開予定。