---

【都市別安全情報(トラベルサポート)】- カリブ・中米

メキシコ [ United Mexican States ]

メキシコの国旗

国別現地だより

メキシコ / メキシコの鉄人が行く! 旅日記 〜 年に2回のチャンス! チチェンイッツァ遺跡・神秘の降臨祭 〜

掲載日時:2010年03月05日

情報提供:株式会社メキシコ観光

チチェンイッツァ遺跡で年に2回だけ行われる行事「降臨祭」(エキノクシオ)。
世界遺産でもあるこの遺跡のメインピラミッド「エル・カスティージョ」の側面にある91段の階段の一つに、毎年昼と夜の時間が同じになる春分の日と秋分の日だけに、マヤの人々が奉っていた羽毛のある蛇の神「ククルカン」が『降臨』するという現象が見られます。
今回は、昨年の春分の日の「降臨祭」を見に行った時の様子を、以下に実況中継風にお届いたします。


まずは遺跡手前の駐車場にて車から降ります。そこから遺跡を結ぶ道沿いには、このお祭りのために集まる観光客を目当てに、色々な露店が立ち並びます。
お菓子にジュースにチューロに軽食。。。威勢の良い売り子の声が飛び交い、これから起こる一大イベントをさらに盛り上げてくれます。

遺跡内に入ったら、まっすぐにメインのピラミッドに向かいました。この現象が始まるのは午後の16:00時以降、日が西に傾き始めてからです。既に大勢の観光客と地元の人々(マヤ族の末裔 ?!)が、場所取りをしておりました。

さて、遺跡管理局のスピーチが終わると、皆座ります。そして16:30近く。いよいよ神の降臨現象が始まりました。
左側面の階段の下に蛇の顔。その上、ピラミッドの頂上に向かってその身体が形作られてきます。階段の角が影と光の部分で分離され、あたかも蛇の体のように見えて来るから不思議です。
段々と神が降りてくる現象に観客もヒートアップ。立ち見をする聴衆には容赦ない野次が飛び交います。

そして16:45。ついに完全な蛇腹の形が浮き上がりました。神が降りた瞬間です。
ここで観客も「うわ〜」などと言うかと思いきや、周りで「見える?見える?」や「あれ、あれ?」などとボソボソ言い合います。
ただ一旦気付いたら、もう、他の人なんか構っていられません。観客総立ち、そしてブーイング。響くはカメラのシャッター音だけです。

そして17:00になると現象も終焉を迎え、悠久の文明へ思いを馳せる人たちとともに、帰路に着きました。

 ■ ククルカン降臨現象: 2010年3月21日、22日