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メキシコ / 世界文化(自然)遺産シリーズ17 - サンフランシスコ山地の洞窟壁画

掲載日時:2002年05月07日

情報提供:株式会社メキシコ観光

バハ・カリフォルニア半島の乾燥した灼熱の砂漠が、険しい岩山に阻まれた人間を寄せ付けない洞窟の中に、
これらの素晴らしい人類の遺産を、完璧な形で保存してきた。
驚愕の絵画技術に奇跡を見る!!


 【サンフランシスコ山地の洞窟壁画】 (ROCK PAINTINGS OF THE SIERRA DE SAN FRANCISCO)

メキシコの太平洋岸に細長く延びたバハ・カリフォルニア半島は、南北に1,680km、世界最長の半島である。
その大部分が荒々しい岩山と荒涼とした砂漠地帯で、その中央部にあるサンフランシスコ山地は険しい峰が続き、また、夏は摂氏40度を越える猛暑、冬は零下の世界と年間を通し寒暖の変化が激しく厳しい生活条件のため、メキシコで最も人口の少ない地域である。

このような自然環境が数の多さ、そして保存状態の良さで他に類を見ない先スペイン期の壁画群を今に残した。
サンフランシスコ山地の岩肌に現在まで400の地点で洞窟壁画が発見されている。
そのうち最も美しくかつ貴重な作品を含む250ヵ所が「サンフランシスコ村」と「ムレヘ村」、この二つの集落の近くに位置している。

壁画は人里離れた険しい山の洞窟の壁や天井に色鮮やかに描かれている。
紀元前1,100年から紀元1,300年の間に描かれたこの貴重な芸術作品は、何世紀も経たにもかかわらず、
乾燥した気候と人を寄せ付けない急峻な山岳地帯にあったお陰で、今日まで無傷で保存されてきた。

洞窟には等身大の人間を含め戦闘や狩猟の場面が多く、武器を構えた人間、ピューマ、オオヤマネコ、シカ、ヒツジなどの哺乳類、ワシ、ペリカンなどの鳥類、カメや様々な魚類、そしてクジラ等が陰影をつけた高度の技術で描かれている。

絵の顔料には火山岩を砕いたものが使われた。
あまりに巨大な天井の壁画はインディオの伝説によれば、巨人によって描かれたものだと言われている。
今も人を寄せ付けない謎多き洞窟をロバと徒歩で訪ねる冒険の旅に出て見よう!!


■日本からのアクセスと行程は

*1日目
 日本各地→ロサンゼルス→ロレート(LTO)
 ロレート→サンイグナシオ(車で約6時間)

 〔サンイグナシオ泊〕
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*2日目
 サンイグナシオ→サンフランシスコ村(車で約4時間)
 サンフランシスコ村→キャンプ地(ロバで約4時間30分)

 〔ベースキャンプ泊〕
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*3日目
 キャンプ地→フレチャスの洞窟壁画(ロバで約1時間、徒歩で約1時間30分)
 フレチャスの洞窟壁画→ピンターダ洞窟壁画(徒歩で約1時間30分)
 ピンターダ洞窟壁画→キャンプ地(徒歩で約1時間、ロバで約1時間)

 〔ベースキャンプ泊〕
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*4日目
 キャンプ地→サンフランシスコ村(ロバで約4時間30分)
 サンフランシスコ村→サンイグナシオ(車で約4時間)

 〔サンイグナシオ泊〕
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*5日目
 サンイグナシオ→ロレート(車で約6時間)


*国: メキシコ合衆国
*登録年: 1993年
*分類: 壁画 
*制作時期: BC 1,100年〜AD 1,300年
*制作民族: グアチミ族(推定)
*所在地: カリフォルニア半島、南バハ・カリフォルニア州
*規模: サンフランシスコ山地に点在する400地点の洞窟壁画
*アクセス都市、空港:
 ロレート(LORETO-LTO)から陸路(車、ロバ、徒歩)  ※詳細は本文をご参照下さい。
 日本からはロサンゼルス経由ロレートへ。