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メキシコ [ United Mexican States ]

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メキシコ / 日本人に出会わないところに行ってみよう! その3 〜トドス・サントス〜

掲載日時:2004年07月16日

情報提供:株式会社メキシコ観光

最近はどこへ行っても日本人に会っちゃいますよね。
メキシコでさえ、カンクンやメキシコシティあたりでは日本人を見かけずに一日過ごす、なんてことはありません。
せっかく日本を離れるなら、完全に日本を忘れて、リフレッシュしたい!という思っている貴方に、ココなら日本人に会うことは無いだろう、というお薦めの場所を紹介していきます。

さて、第3弾は・・・

『バハ・カリフォルニア州  トドス・サントス』

世界最大の半島といわれるメキシコ・バハカリフォルニア半島。
国境の町ティフアナから半島最先端の町、ロスカボスまでその距離1680キロに及ぶといわれています。
太平洋と資源に恵まれたコルテス海に囲まれたこの半島は、年間降水量が100ml、年に7〜10日間くらいしか雨が降らないため、サバンナ状態の広大な土地に柱サボテンが青い透き通った空に向かって無数に伸びる景色が普通に観られます。
広大なバハカリフォルニア半島は未だ人口も少なく、大きな町はロスカボス、ラパス、ロテトなど点在している程度。

そのロスカボス、そしてラパスの間にある小さな村がトドスサントスです。

人口も少ないこの寂れた村、観光資源もほとんどないこの村ですが、訪れる人はなぜか決して少なくありません。
なぜなら知る人ぞ知る、あるものがこの村にはあるからです。
そのものとは、アメリカのロックグループ「イーグルス」の曲で、世界的にヒットした「ホテル・カリフォルニア」の舞台だったと言われている小さなホテルです。

詞にもあるように、本当に寂れた何もないこの村に当時唯一だったこのホテルで名曲「ホテル・カリフォルニア」は生まれたと地元の人は言います。
レコードのジャケットに写っているホテルとはまったく異なった、内陸にある小さな小汚いホテルはその昔、麻薬の密売拠点として利用されたなどという逸話を残しますが、長く放置されホテルとして営業は近年まで行われていませんでした。

しかし去年、あるカナダのお金持ちがこの朽ち果てたホテルを買い取り(うわさでは100万ドルだったとか?)改装、再びホテルとして蘇ったのです。
今流行りのちょっとした「スモールラグジュアリー系」ホテルに生まれ変わった建物は、それでも昔の面影を残しつつ、当時の景観を損なわない、トドスサントス村では数少ないホテルとしてリニューアルオープン。
ラジオなど調度品は全て当時のものを残し(どれも壊れてますが)、中庭は美しいブーゲンビリアの花に包まれ、時間が止まったような、都会の騒音を忘れさせてくれる環境が整っています。
雰囲気のあるバーでは、宿泊客の希望で毎日イーグルスの「ホテル・カリフォルニア」が流れ、北部のビール「テカテ」や「パシフィック」を飲む!
これが何もないトドスサントス村での正しい過ごし方らしいです。

ホテル前には「ホテル・カリフォルニア・オフィシャルグッズ(?)」を販売しているお店、壁中に落書きがされているレストランもあり、この辺では唯一!のホットスポットらしい…。
他には屋台のタコス屋が一軒あり、海老と白身魚のフリッターを包んだタコスは新鮮で美味!
また、海岸では「うそ!?」というくらい、とーっても大きなカキが獲れます!

ホテル前にある、時代を感じさせるクラシックカー、砂漠をイメージさせるハバカリフォルニア特有の赤茶色い壁は、この小さな村にはとてもよく似合っています。
形とした観光地もない、マリンスポーツも、リゾートも、アトラクションやテーマパークもないこの寂れた村に物質的なものを必要としない、人を引きひきつける魅力が何か隠されているのでしょう。
それは、都会に生きる我々を分け隔てなく受け入れて、心から休ませてくれる、そんなまわりの自然環境なのかも知れません。
イーグルスがここを訪れたのも同じ理由からでしょうかね?
(あくまでの地元の人がいうことで事実関係ははっきりしないのですが、、、)

あなたもそんな「ホテル・カリフォルニア」の世界に浸ってみませんか?