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メキシコ [ United Mexican States ]

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メキシコ / 魅惑のメキシコ料理を求めて その2

掲載日時:2004年09月24日

情報提供:株式会社メキシコ観光

さてここ太陽の国メキシコからお届けする美食ツアー第2弾は、古き良き文化や風習が漂うインディへナの街「オアハカ」よりレポートします。

前回ご紹介した「プエブラ」よりバスで5時間。
ここ「オアハカ」はコロニアルの建築が立ち並ぶ歴史地区と先住民が残した壮大なモンテ・アルバンやミトラ遺跡など見所満載。
また、先住民が多いことにより、民族衣装や民芸品などの市場があり、実に様々な魅力が凝縮された街です。
ダウンタウンには心地よいホテルやゆったりとくつろげるカフェやレストランが並び、あまりの心地よさにリピーターになる方が続出するのも納得です!
そんな魅力あふれた街「オアハカ」、実は美食の宝庫でもあるのです。


さてさて、プエブラでご紹介した『モレ・ポブラーノ』、あの誘惑の味を覚えていらっしゃるでしょうか?
およそ30種類もの材料を使うメキシコ料理の最高傑作と言われる『モレ』。
モレとは先住民の言葉、ナワトル語で「MOLLI=モジ」から由来しており、そもそも多くの材料を混ぜた混合物という意味で使われていました。
そのモレの起源は謎につつまれていますが、古くはプエブラの修道院、SANTAMONICAで修道女が舌の肥えた大司教の胃袋を満たす為に、考えに考えて開発したものだという説が一番有力です。

その昔、教会が今よりずっと力を持っていた時代に、大司教はさながら神のように崇められ、また教会が食べ物を人々に配布していたこともあり、修道女はまるでシェフのように料理を作っていたのです。よって多くのメキシコの料理の起源が、修道院にあるというのも納得ですよね。特にモレは多くの材料をつかり手間ひまがかかるため、特別なお祭りの時に食べられるハレの料理として作られています。

ここオアハカでは、メキシコ料理の最高傑作モレをさらにさらにおいしくと、妥協を許さない味を追求した結果、7つのモレが出来あがりました。
その7種類のモレとは・・・

*ハーブや緑のトマトをふんだんに使った緑モレ
*CHICHIRO(チチロ=先住民の言葉、サポテコ語なので意味は不明。チレの一種の名前から来ているのではないかといわれています)と呼ばれるモレ
*黒唐辛子とチョコレート、焦がしたトルティージャを使った黒モレ
*赤い乾燥唐辛子を使った赤モレ
*クッキーやバナナなどを使う黄色のモレ(カレーの味に似ています)
*アーモンドを使ったモレ
*パイナップルやフルーツを使った甘いモレ

ちなみに唐辛子の色や種類によって辛味と色と香りの70パーセントが決定すると言われています。
それにしても、これだけいろんなモレを考え出すなんて、本当にメキシコ人の食への執着には目を見張るものがありますよね。

さてみなさまはどのモレがお好みでしょうか?
個人的には黒モレがお勧めの一品。チョコレートの甘味の中で焦がしたトルティージャの苦味がうまく主張し、癖になる一品です。

オアハカには他にもチーズやチョコレートなどぜひ味わってほしい特産物がたくさんあるのですが、その中でもオアハカの珍味に『チャプリネス』と言われるバッタのから揚げがあり、夜になると飲み屋でおじさんたちが、バッタをおつまみにしながらテキーラを一杯なんてのもよく見られる光景です。

それでは、BUEN PROVECHO!