メキシコ / ガイドブックに載らないマイナー世界遺産紀行　その５［メキシコ／現地だより］：海外旅行　都市別安全情報

メキシコ / ガイドブックに載らないマイナー世界遺産紀行　その５

掲載日時：2005年05月20日

メキシコ・中米各地は世界遺産の宝庫！メジャーな遺跡や遺産関係はいろんなところで既に紹介されてますので、そういうところは置いといて・・・
マイナーだけど、是非訪れて欲しい、お勧めの世界遺産を一つずつ紹介していきます。

第５回「シアン・カーン（SIAN-KA'AN）自然保護区」

シアンカーンとはマヤ語で「空の始まるところ」の意。
生態学的にほとんど手付かずの熱帯多雨林。敷地の大半はセノーテ（泉）や、マングロ－ブの生い茂る沼地や入り江となっている。
正面に広がる１１０kmの珊瑚礁群は中米まで広がり、その長さはオーストラリアのグレート・バリアリーフに次ぐ世界第二位の大きさとされる。
ユカタン半島東部沿岸に広がる５２８０㎡（ちなみに米国グランドキャニオン国立公園が４９３０㎡）にわたるこの自然保護区は１９８７年にユネスコの世界自然遺産に登録された。
かつてユカタン半島を支配したマヤ族の末裔が現在も集落を作って細々と生活している。
確認されただけで８００種以上に及ぶ植物と、３５０種以上の水鳥、ラグーンには体重４００kg以上のマナティや海ガメ、あるいはワニ、オオフラミンゴも生息している。
近郊に観光リゾートカンクン、マヤ遺跡トゥルムやコバがある。
海水汚染が広がってきたことや、自然環境保護のため、営利目的の狩猟や漁業、樹木の伐採などは厳しく禁止されている。
実際、このエリアを観光するためには、専用のゲートから、入場料を支払った上で登録しなければ入場できない。
また、自然区内で比較的入り口に近いボカ・パイラでは、キャッチ＆リリースが原則のフライフィッシングが愛好家には人気。

★行き方・所要時間

カンクン国際空港から車両にてトゥルムの村まで２時間南下、そこから左折して（海側に）突き当りを右に１本道がある。
トゥルムの村からはおよそ１時間。
道路事情は悪く、４WDやジープなどがベスト。

★観光のベストシーズン

雨期、台風シーズンを除けば特に問題ない。
５～９月は海ガメの産卵が見られる。

★その他特記・注意事項

日本ではまだ、なじみがない場所ではあるが、トゥルムの遺跡近くに宿泊し、翌早朝バードウオッチングや、ビジターズセンターにある展望台に登っての内海とカリブ海の眺めは筆舌尽くしがたい光景である。
その他カヤック、ラグーン内のボートツアー、シュノーケルなど。
ただし、ツアー参加者のみのアトラクションが多いので、生態学に詳しいガイドが案内するパッケージツアーを利用するのが一番効率の良い見学の方法です。
（注意：個人で行くと何も出来なくて、敷地内をただ歩くだけになる可能性があります）

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