２００６年７月３０日、ロペス・オブラドール「全ての者の利益のための連合」(ＣＰＢＴ)大統領候補は第３回目となる集会を開催し、その場で連邦選挙裁判所が全票数え直しを判断するまで、ソカロ広場における座り込みを行うと発表致しました。
ソカロ広場は、市内観光で訪れる国立宮殿や大聖堂(カテドラル)が位置する観光地でもあります。
しかし３０日夜より同候補支持者は、ソカロだけでなくレフォルマ通りというメキシコシティのメインストリートにもテントを設営したため、現在レフォルマ通りは通行止めとなっており、交通がマヒした状況にあります。
そのため市内観光ツアー等のうち、独立記念塔等の車窓見学が出来なくなっております。

レフォルマ通りは、一部区間において右側は通行可能となっておりますが、元々交通量の多い主要道路であるため、近辺の他の幹線道路にも影響が見られております。
メキシコ市政府は、何とか通行止めの状況を解除すべく交渉にあたっている模様ですが、これまでのところ通行止め解消の見通しは立っておりません。
尚、現在通行止めとなっているところは、以下の通りです。

１) レフォルマ通り (フアレス通り〜石油国有化記念ロータリー)
ディアナ・カサドーラというロータリーから石油国有化記念ロータリーまでの間は、通行出来ません。
この間に位置する独立記念塔やクアウテモック記念像、その他の記念像は通行止めの影響を受け、車窓からの見学も出来ない状態です。

２) フアレス通り (アラメダ公園〜エヘ・セントラル)
新市街から旧繁華街へ通じるこの道も、通行止めとなっております。
この間にあるベニートフアレス元大統領記念碑や国立芸術院、アラメダ公園は通行止めの影響を受け、車窓での見学も出来ない状態です。

３) マデロ通り (エヘ・セントラル〜ソカロ)　※この通りはフアレス通りの延長にあります
旧繁華街(コロニアル調の町並みを残す旧市街)の主要道路であるマデロ通りは、ソカロ広場に通じている道ですが、通りに位置する青タイルの家やサンフランシスコ寺院等は通行止めの影響を受け、車窓での見学も出来ない状態です。

上記１〜３の道路が通行止めのため、その他の幹線道路であるペリフェリコ、シルクイート・インテリオール、及びチャプルテペック通りは渋滞が発生する等、特に影響が出ております。
シルクイートは空港へ通じる主要道路であるため、空港に行く場合、通常２０〜３０分程度の所要時間が、１時間３０分かかるとの報道もあります。


※注： 上記の記載報告は、一部在墨日本大使館からの「お知らせ」から引用しております。


この状況を踏まえ、弊社現地スタッフが状況の確認作業を行っておりますが、市内観光で支障が出てくるのはレフォルマ通りとフアーレス通りになります。
この通りが通行出来ないため、通常市内観光で車窓、又は下車観光する下記観光箇所は、現在見学出来ない状況です。

■現在、見学が不可となっている観光箇所
　１) 独立記念塔
　２) クアウテモック記念像
　３) ベニートフアレス元大統領記念碑
　４) ラテンアメリカタワー
　５) 青いタイルの家

しかし現時点ではソカロ広場に入れない訳ではないため、市内観光が全く出来ない状況ではありません。
国立宮殿、及び大聖堂(カテドラル)の一部は、入場観光が不可となっておりますが、その他の道路を利用する事により、ソカロ広場、３文化広場、チャプルテペック公園付近の観光は可能となっております。

以上、ご旅行をご予定の方は、ご注意下さい。
尚、抗議デモは常に流動的に変化しておりますので、状況が変動した際は改めてご連絡申し上げます。

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【 参考： 大統領選挙関連ニュースより抜粋 】
オブラドール大統領候補の座り込みによる抗議デモの影響で、メキシコシティの主要道路であるレフォルマ通り、及びその周辺は大渋滞となっている。
７月３１日のメキシコシティのレフォルマ通りは、約７ｋｍにわたって市内観光でも訪れる旧市街地から閉鎖されている。
中央政庁広場(ソカロ)には、抗議デモ用に設置された３１のテントにオブラドール氏が７月３０日夜から居座った。
この居座り抗議行動については、一般にまったく知られていなかったという。
オブラドール氏が「本日(7/30)からソカロで座り込みを開始しよう」と呼びかけたため、突発的に発生した座り込みの抗議デモで、一部地方の支持者で残った人たちも賛同した。
今後、連邦選挙裁判所が票の数え直しを決定するまでには最長８月末まであるため、この状態があと１ヵ月も同じ交通マヒが続く事になると、旧繁華街、及びレフォルマ通り周辺のオフィスビル、商店、レストラン等は、大変な影響を受ける事になる。