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メキシコ オアハカ / 教職員組合と当局との衝突の影響について

掲載日時:2006年09月19日

情報提供:株式会社メキシコ観光

オアハカ州教職員組合が待遇改善を求めて暴動を起こし、治安部隊との衝突が続いております。
その影響から、今年はオアハカ州最大のお祭り「ゲラゲッツァ祭り」も中止を余儀なくされております。
同地ではその後も小規模の衝突が続いており、現在のところ解決のメドがたっておりません。

弊社スタッフが、現場を訪問した際の現状報告を下記にお知らせいたします。


■ オアハカ市、及びソカロ周辺の状況
ソカロを中心に、2ブロック四方は完全に車両の出入りが不可能となっております。
北は「MORELOS通り」、西は「M.FIALLO通り」、東は「20 DE NOVIEMBRE通り」、南は「CRISTOBAL COLON通り」を境に車両を駐車させバリケードを作ったり鉄板等を用いたりし、車両の進入を妨げています。
徒歩でのアクセスは可能ですが、これらの障害物の間を抜けて入る形となるため、旅行者にとっては好印象を抱けるとは考えらません。
又、デモ教員が居座っているため、歴史ある街並みの雰囲気も感じらない状況にあります。

ソカロから6ブロック北にある「サントドミンゴ教会」周辺は、車両でのアクセスが可能であり、特に問題も見当たりませんでした。又、歩行者天国である「MACEDONIO ALCALA通り」とも直結しているため、徒歩でのアクセスも十分に可能です。
この周辺にはデモ教員はおらず、テントも張られていないため、旅行者と地元の方で賑わっておりました。

「サントドミンゴ教会」から1ブロック南にある「カミノ・レアルホテル」も車両でのアクセスは問題ありません。
但し、現在ソカロ周辺に新入出来ないため、少々回り道にはなりますが「L.ABASOLO通り」を西に進む事で問題なくアクセスが可能です。
尚、この周辺にも教員やテントは見受けられませんでした。


■ 周辺の遺跡へのアクセスについて
「モンテ・アルバン遺跡」へのアクセスは、新線道路でのアクセスと旧山道を通る2ルートが存在いたしますが、新線道路側はデモ教員達により封鎖されているため、現在は旧山道のみアクセスが可能となっています。
旧山道へ至るまでの道のりには、デモ隊によるものと思われる焼け跡や石が道路に無数に見当たり、さらには道路交通標識が柱元から倒され、山道へのアクセスを妨げる様になっておりました。

旧山道は狭く、ガードレールが設置されていないため、大型バスでの入場はとても危険が伴います。尚、旧山道自体には封鎖や焼け跡は特に見受けられず、「モンテ・アルバン遺跡」へのアクセスは問題ありませんでしたが、そこに至るまでの市内近郊の道路がいつ封鎖されるかは、予測できない状態にあります。

トゥーレの木、トラコルーラ、ミトラ遺跡方面への道路に問題はありません。時折焼け跡や石のため、車線制限が設けられておりますが、封鎖されるほどの事態には至っておりません。
又、これらの状態はトゥーレの木直前までであり、トゥーレの木からさらに東側に進むと道路はまったく通常通りです。


■ 総評
オアハカ市中心部を除けば「モンテ・アルバン遺跡」や「ミトラ遺跡」へのアクセスは、制限はあるものの十分に可能です。この場合オアハカ市内の観光は控え、宿泊場所としてのみ選択する事が好ましいと考えます。
又、移動車両は機動性の高い大型の「バン」に限定し、バスでの移動は避けた方が良いと思われます。
いずれにせよ、問題解決までには、今しばらく時間を要するものと思われます。


以上、同地へのご旅行をご予定の方は、十分にご注意下さい。