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メキシコ [ United Mexican States ]

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メキシコ / 地震の被害状況について

掲載日時:2003年01月23日

情報提供:株式会社メキシコ観光

既に日本でも報道されご存知と思われますが、1月21日夜にメキシコ・COLIMA(コリマ)州沖合いで起こった地震に関して、本日のニュース等から情報を抜粋して、以下にご連絡致します。

少なくとも日本で報道されているほど大きな被害はなく、メキシコシティを始め、他の都市も通常通り全てが運行されております。
それでも多少の被害が見られるので、会社として必要と思われる情報をお送りします。


以下の情報はメキシコシティ、グアダラハラ、アカプルコ、オアハカ、メリダ、カンクンなど主用都市の情報としてご連絡します。

※尚、下記の日付・時間は、全てメキシコ時間です。(日本より −15時間)



■地震に関して

地震が発生したのは1月21日 20:07頃、COLIMA州沖合い約33kmの深海を震源地として、約45秒間震源地で揺れが発生いたしました。

震源地のマグニチュードは7.6、COLIMA州では23名の死亡、ハリスコ州では3名、計26名の死亡が確認されています。
コリマ州では500人の怪我人、全体で1,000名の被害者、500戸の家の被害が確認されています。
コリマ州を中心に停電、電話の不通が発生し、場所によってはまだ復旧されておりません。

メキシコシティでは、22日 12:00には全地区の停電は復旧しており、電話の不通もない状況です。
隣接するハリスコ州、ミチョアカン州では、大きな被害は報告されておりませんが、
壁が倒れたりしています。又、メキシコシティでも建物の倒壊等の報告はされておりませんが、一部ビルが傾いたりしている様です。

更に1月22日 13:41分、同じ震源地から余震としてマグネチュード5.8の地震が観測、グアダラハラやメキシコシティでも揺れを感じる事が出来ました。
この余震によりコリマの被害は、また少し拡大したと報じられておりますが、22日 17:00現在、具体的な被害に関しての連絡は未だ入っておりません。

又、揺れを感じた21日の地震から22日 13:41発生の地震まで約15回の余震が観測されています。

メキシコシティでは現在、レフォルマ通りを中心として4つのビルに多少の被害が報告されていますが、倒壊などの心配はございません。また100件のガス漏れ報告を当局が受けていますが、メキシコシティにおける二次災害は一切発生しておりません。

尚、コリマ州、沿岸に位置する町や村では、津波の備え緊急非難の準備を始めています。



■交通状態

震源地とされるCOLIMA州の港町、マンサニージョからグアダラハラへの高速道路は、地震被害点検のため一時的に閉鎖されておりましたが、22日早朝より通常通り通行が可能となっております。

その他高速道路や橋等が地震の被害を受けたとの報告はされておりません。
各市内の交通機関(バス、タクシー、地下鉄等)は、全て通常通り運行されています。



■フライトに関して

メキシコシティを始め22日の予定フライトは、全て予定通り運行されております。
グアダラハラの国際空港では、21日の夜、地震後 約30分ほどオペレーションが中止されましたが、その後は通常運行になり、到着・出発時刻に30分ほどの遅れが生じました。

現在COLIMAの空港は通常通り運行されており、各都市からのフライトは、予定通り運行するとの事で、キャンセル等は現段階では報告されておりません。



■建築物に関して

メキシコシティを始め建築物が倒壊するような被害は、報告されておりません。
ただ、ひび割れなどの被害が各住宅などに見られ、各自での点検がニュースにて促されており、被害を発見した場合は、政府設置の緊急連絡先に知らせる様になっております。

メキシコシティを始め、アカプルコ、メリダ、オアハカ、グアダラハラ、カンクンの各主要ホテルに確認したところ、大半のホテルは被害も全く無く、通常通り営業しています。

しかし以下のホテルに、多少の被害が見られるのでご注意下さい。

*EJECUTIVO(メキシコシティ)
 1階部分にひび割れが発見されています。
 通常通り営業していますが、現在、点検を行なっています。

*SEVILLA PALACE(メキシコシティ)
 レフォルマ通りに位置する高層階のホテルですが、地震によって少し傾いてしまったそうです。
 しかし、通常通り営業はしています。

*MAHAKUA(COLIMA)
 ホテル自体に被害はなし。但しホテルまでの道々に木などが倒れており、アクセスは可能であるものの、通常より時間がかかります。



■他の観光地に関して

メキシコシティ以外の主用都市、特に震源地から近いとされているグアダラハラを始め、各都市大きな被害はなく、全て通常通り運行されています。
一時、グアダラハラは、21日夜、一時間ほど国際電話が不通になりましたが、すぐに復旧しています。
又、グアダラハラ〜マンサニージョ間をを結ぶ高速道路も一時閉鎖しておりましたが、本日検査を行なわれ安全が確認出来たため、現在は通常通り運行が可能となっております。

地震が多いとされるGUERRERO州やOAXACA州、アカプルコとオアハカ市内に確認したところ、被害は全くないとの事。
又、メリダ、カンクン等の観光主用都市でも、被害は一切報告されていません。



以上、コリマの被害に関してはまだこれから色々報告されてくると思われますが、メキシコシティは至って普通です。
しかしメキシコ人は、地震があると1985年の地震を思い出し、すぐパニックに落ちます。
又、高度成長時代、1968年頃急激に建てられた建築物は、その杜撰な作業のため、未だ多少の地震でも被害を受ける場合もあります。


何が続報が入りましたら、改めてご連絡します。