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パラグアイ [ Republic of Paraguay ]

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パラグアイ / 博物館と教会の町「ヴィジャリカ」と、草葺き屋根とアオポイの町「ジャタイトゥ」を訪ねて

掲載日時:2010年09月10日

情報提供:社団法人 日本海外ツアーオペレーター協会

パラグアイ東部、グアイラ県の県庁所在地でもある街「ヴィジャリカ」(VILLARRICA)は、ゆっくり歴史を刻んできた雰囲気の地方の中核都市ですが、1570年〜1690年の間には街の位置が6回も変わり「ラ アンダリエガ」(放浪の街)と呼ばれた時代もありました。

この街の代表的な見どころの一つが、ヴィジャリカのカテドラルの後ろ側に位置する「マエストロ・フェルミン・ロペス博物館」でしょう。ここには、パラグアイを代表する詩人で作詞家でもある オルテス ゲレロ氏の初期の作品の他、パラグアイの昔の紙幣やコイン、チャコ戦争当時の武器・制服などが蒐集展示されております。規模はそれほど大きくはないものの、中々見ごたえのある博物館です。(入館無料です)

この街もう一つの代表的な見どころ「ウバロトゥ教会」は、セントロから北へ15分程の場所にある、歴史を感じさせるレンガ造りの教会です。教会の内部は木造で、大変質素でありながら清潔感あふれる造りになっています。ここには守護神である「ヌエストラ・セニョーラ・デ・ラ・アスンシオン」像が祀られており、訪れた方は誰でも拝観する事が可能です。

そして、ヴィジャリカの北に位置する街「ジャタイトゥ」(YATAITY)は、草葺き屋根の家々が点在する田園のにおいのする町です。セントロが幹線道路から少し奥まった所に位置するこの町は、綿織物「アオポイ」の主産地として有名である事から「アオポイの都」とも呼ばれています。

「アオポイ」とは、木綿布地に色とりどりの糸で刺繍を施したパラグアイを象徴する優美な綿織物です。もとはスペインの刺繍に由来し、その歴史は17世紀に遡ります。
このアオポイの名前は、グアラニー語で布を意味する「アオ」(Aho)と精細を意味する「ポイ」(Poi)に由来し、主に男女の洋服や、テーブルクロス、日用品や装飾品などがつくられています。デザインの多くは自然や幾何学のものが一般的で、十字のステッチでデザインされることもあります。

パラグアイにお越しの際は、是非、この魅力あふれる小都市にお立ち寄り下さい。


■ ヴィジャリカ(VILLARRICA)へのアクセス
* 場所
 パラグアイの首都、アスンシオンの東約175km。
* アクセス
 首都 アスンシオンからヴィジャリカまでは長距離バスがあります。
 (所要時間: 約3時間30分 / 料金 20,000グアラニー: 約400円)
 ※バスのルートには、コロネル・オヴィエド(Cnel. Oviedo)経由便とパラグアリ(Paraguari)経由便があります。

■ ジャタイトゥ(YATAITY)へのアクセス
* 場所
 ヴィジャリカの北、約17km。
* アクセス
 ヴィジャリカ、またコロネル・オヴィエド(Cnel. Oviedo)から路線バスがあります。
 (所要時間: ヴィジャリカ・バスターミナルから約30分 / 料金 5,000グアラニー: 約100円)
  ※バスの本数が少ないので、注意が必要です。
 タクシー利用の場合 --- ヴィジャリカから約20分 / 料金 約50,000グアラニー: 約1,000円)



(同情報は、在パラグアイのJICA シニアボランティア 山内岱三様よりご提供いただきました)

マエストロ・フェルミン・ロペス博物館 外観マエストロ・フェルミン・ロペス博物館 外観

ウバロトゥ教会 外観ウバロトゥ教会 外観

草葺き屋根のコテージ草葺き屋根のコテージ

アオポイの服(ブラウスとスカート)アオポイの服(ブラウスとスカート)

アオポイ刺繍をする婦人アオポイ刺繍をする婦人