ロシア サンクトペテルブルク / 安全上のお知らせ(日本国旅券の盗難被害に関する注意喚起) ※在サンクトペテルブルク総領事館発出情報
掲載日時:2013年06月14日
情報提供:株式会社プロコエアサービス
在サンクトペテルブルク総領事館より在留邦人、及び同地を訪れる旅行者に対し、以下の通り「日本国旅券の盗難被害に関する注意喚起」が発出されました。
現地にご滞在、またご旅行をご予定の方は、十分にご注意ください。
在留邦人、旅行者の皆様へ
最近、観光地や公共交通機関の車内で財布や日本国旅券の盗難被害が多発していますが、本年は特に日本国旅券が盗難に遭う事例が著しく増加しており、以下のような手口での被害が見受けられます。
【被害手口】
◎ 血の上の救世主教会、イサク広場、ネフスキー大通り等の観光地で絵葉書等の土産物を売りつけ、被害者の注意を引きつけている間に別の仲間が鞄やポケットの中から貴重品を盗む。
◎ バスや地下鉄等の公共交通機関の車内で4〜5人の男が被害者を取り囲み、体を押し付けるなどして半ば強引に鞄やポケットから財布や日本国旅券などが入ったケースを盗む。
このような盗難被害に遭った場合、金銭的な被害を生じることはもちろんのことですが、日本国旅券を盗まれるとロシアからの出国が困難となる事態が生じます。
ロシアの出入国管理制度では、入国する際に査証(ビザ)が必要であることはご存知のことと思いますが、併せて出国する際にも査証が必要となります。日本国旅券が盗難に遭うということは、出国に必要な査証も同時に喪失することを意味しますので、日本国旅券を再取得しただけでは出国することができません。日本国旅券を再取得した後、ロシア入管当局(連邦移住庁)に対して、出国査証の取得申請を行いますが、出国査証が発給されない限り、ロシアから出国することはできず、出国査証が発給されてようやくロシアから出国できることとなります。また、出国だけではなく、搭乗時に提示する旅券に査証がなければ航空機や長距離鉄道にも搭乗することはできませんので、事実上、サンクトペテルブルク市内から出ることができなくなり、出国査証が発給されるまでの間、当地で滞在を延長せざる得ない状態となります。
ロシア入管当局(連邦移住庁)は、日本の入管当局とは異なり、査証の取得に関しての手続きが非常に複雑であり、発給されるまでの期間は、最短で2日以上、場合によっては週末を挟んで10日以上発給されないこともあります(ロシア入管当局は土日休日に査証発給手続きは行いませんし、申請者の出国予定等の都合に合わせて出国査証を発給することは稀です。)。このため、出国査証が発給されないために予定通りの出国ができないだけでなく、滞在の延長を余儀なくされ、ホテルの宿泊費、通訳人件費、査証申請手数料等の経済的な負担も被害者自身が負うこととなります。
このような事態を招かないためにも、当地に滞在するに当たっては、日本国旅券を絶対に盗難・紛失されないことが重要となります。
在留邦人・旅行者の皆様におかれましては、以下のとおり一般的な日本国旅券の盗難防止方法を例示いたしますので、参考にしていただき、同様の被害に遭われませんよう十分ご注意していただきますようお願いいたします。
【日本国旅券の盗難・紛失を防止する方法】
◎ 日本国旅券・査証のコピーを携帯し、必要な場面以外では日本国旅券原本を携帯しない(ロシア国内法上、旅券を携帯していない外国人は逮捕されることはありませんが、警察官に提示を求められ、携帯してない場合は、警察署に連行されることがあります。警察官に提示を求められた場合はコピーを提示し、それでも警察署へ連行された場合は速やかに日本国総領事館へ連絡してください。)
◎ 日本国旅券を携帯する場合は、ポケットや鞄に入れず、盗難防止用セキュリティケース(首から下げるタイプや腹・腰に巻きつけるタイプのケース)に入れ、着衣の下に装着する。
◎ 可能な限り、盗難が多発する地下鉄、バス等の公共交通機関を利用しない。
◎ 観光地で物売りが近づいてきた場合、物売りを周囲に近づけず、できるだけ速やかにその場を離れる(物売りが近づいてくる場合、スリの集団につけ狙われている可能性があります。)。
◎ 在サンクトペテルブルク総領事館 領事班
(Consulate-General of Japan in Saint-Petersburg, Consulate Section)
Address: 30 Millionnaya St., St.Petersburg, Russia 190000
Tel: +7 (812) 314−14−34
Fax: +7 (812) 703−54−63
E-mail: ryoji@px.mofa.go.jp
現地にご滞在、またご旅行をご予定の方は、十分にご注意ください。
在留邦人、旅行者の皆様へ
平成25年6月14日
在サンクトペテルブルク日本国総領事館
在サンクトペテルブルク日本国総領事館
安全上のお知らせ (日本国旅券の盗難被害に関する注意喚起)
最近、観光地や公共交通機関の車内で財布や日本国旅券の盗難被害が多発していますが、本年は特に日本国旅券が盗難に遭う事例が著しく増加しており、以下のような手口での被害が見受けられます。
【被害手口】
◎ 血の上の救世主教会、イサク広場、ネフスキー大通り等の観光地で絵葉書等の土産物を売りつけ、被害者の注意を引きつけている間に別の仲間が鞄やポケットの中から貴重品を盗む。
◎ バスや地下鉄等の公共交通機関の車内で4〜5人の男が被害者を取り囲み、体を押し付けるなどして半ば強引に鞄やポケットから財布や日本国旅券などが入ったケースを盗む。
このような盗難被害に遭った場合、金銭的な被害を生じることはもちろんのことですが、日本国旅券を盗まれるとロシアからの出国が困難となる事態が生じます。
ロシアの出入国管理制度では、入国する際に査証(ビザ)が必要であることはご存知のことと思いますが、併せて出国する際にも査証が必要となります。日本国旅券が盗難に遭うということは、出国に必要な査証も同時に喪失することを意味しますので、日本国旅券を再取得しただけでは出国することができません。日本国旅券を再取得した後、ロシア入管当局(連邦移住庁)に対して、出国査証の取得申請を行いますが、出国査証が発給されない限り、ロシアから出国することはできず、出国査証が発給されてようやくロシアから出国できることとなります。また、出国だけではなく、搭乗時に提示する旅券に査証がなければ航空機や長距離鉄道にも搭乗することはできませんので、事実上、サンクトペテルブルク市内から出ることができなくなり、出国査証が発給されるまでの間、当地で滞在を延長せざる得ない状態となります。
ロシア入管当局(連邦移住庁)は、日本の入管当局とは異なり、査証の取得に関しての手続きが非常に複雑であり、発給されるまでの期間は、最短で2日以上、場合によっては週末を挟んで10日以上発給されないこともあります(ロシア入管当局は土日休日に査証発給手続きは行いませんし、申請者の出国予定等の都合に合わせて出国査証を発給することは稀です。)。このため、出国査証が発給されないために予定通りの出国ができないだけでなく、滞在の延長を余儀なくされ、ホテルの宿泊費、通訳人件費、査証申請手数料等の経済的な負担も被害者自身が負うこととなります。
このような事態を招かないためにも、当地に滞在するに当たっては、日本国旅券を絶対に盗難・紛失されないことが重要となります。
在留邦人・旅行者の皆様におかれましては、以下のとおり一般的な日本国旅券の盗難防止方法を例示いたしますので、参考にしていただき、同様の被害に遭われませんよう十分ご注意していただきますようお願いいたします。
【日本国旅券の盗難・紛失を防止する方法】
◎ 日本国旅券・査証のコピーを携帯し、必要な場面以外では日本国旅券原本を携帯しない(ロシア国内法上、旅券を携帯していない外国人は逮捕されることはありませんが、警察官に提示を求められ、携帯してない場合は、警察署に連行されることがあります。警察官に提示を求められた場合はコピーを提示し、それでも警察署へ連行された場合は速やかに日本国総領事館へ連絡してください。)
◎ 日本国旅券を携帯する場合は、ポケットや鞄に入れず、盗難防止用セキュリティケース(首から下げるタイプや腹・腰に巻きつけるタイプのケース)に入れ、着衣の下に装着する。
◎ 可能な限り、盗難が多発する地下鉄、バス等の公共交通機関を利用しない。
◎ 観光地で物売りが近づいてきた場合、物売りを周囲に近づけず、できるだけ速やかにその場を離れる(物売りが近づいてくる場合、スリの集団につけ狙われている可能性があります。)。
以 上
◎ 在サンクトペテルブルク総領事館 領事班
(Consulate-General of Japan in Saint-Petersburg, Consulate Section)
Address: 30 Millionnaya St., St.Petersburg, Russia 190000
Tel: +7 (812) 314−14−34
Fax: +7 (812) 703−54−63
E-mail: ryoji@px.mofa.go.jp
- ●外務省提供
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