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ウズベキスタン [ Republic of Uzbekistan ]

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ウズベキスタン / ウズベキスタンの中の「ちいさな日本」〜フェルガナ地方 第3回、ウズベク伝統工芸「リシタン陶器」

掲載日時:2012年01月06日

情報提供:ウズベキスタン政府観光局

タシケントから飛行機で約1時間、または車で約5時間30分、ウズベキスタン東部フェルガナ近郊のリシタンでは、日本人が創ったボランティア日本語学級「NORIKO学級」で、多くのこども達が日本語を勉強しています。
日本でNORIKO学級を支援しているリシタン・ジャパンセンター(RJC) 事務局長 寺尾 千之(てらお ちゆき)氏による『ウズベキスタンの中の「ちいさな日本」〜フェルガナ地方』の第3回目です。


第3回 〜 ウズベク伝統工芸「リシタン陶器」 〜
1000年の歴史を持つリシタン陶器の存在は、ヨーロッパ諸国にまで知られており、フランスやドイツなどにも多くの愛好者がいるという。
サマルカンドの世界遺産、ブルーモスクを彷彿とさせる青色を基調としたリシタン陶器は、10m先からでも語りかけて来るような圧倒的パワーを持つ。ザクロ、唐辛子、水差し、魚などがモチーフとして描かれ、それぞれ、繁栄、厄除け、長寿、平和などへの祈りが込められている。コバルトなど鉱物の灰色溶液で、出来あがりを想像しながら1点ずつ緻密に描く根気のいる手仕事だ。各窯元は独自の作風や釉薬配合をもっており、匠の技は、弟子達に門外不出の秘伝として伝承される。
日本でも愛知万博はじめ大小イベントで紹介されており、日ウズ文化交流に欠かせない存在となってきた。
NORIKO学級敷地内には、1993年に国際交流基金の招待で九谷焼の研修を受けたナジロフ・アリシェル氏の工房がある。ボランティア講師達が希望すれば、氏や弟子達から、絵付けの指導が受けられる。工房の人々はじめ、NORIKO学級での日本語学習経験者が多いリシタンでは、このような草の根交流があちこちで芽生えている。面白いことに、一般の家庭では、綿花がデザインされた食器類が主に使われる。
リシタン陶器は、ウズベキスタンの代表的伝統工芸品の一つとして位置付けられており、首都タシケントやサマルカンドのホテル内土産物店、高級ウズベク料理店など、外国人観光客が訪れる場所には必ず品揃えされている。
「世界遺産巡りツアー」が人気のウズベキスタンに、新たに「リシタン陶芸工房巡りツアー」が加われば、日本の一部陶芸ファンにはたまらない魅力だろう。日ウズ文化草の根交流の一層の発展にも繋がるのかもしれない。

〔文: リシタン・ジャパンセンター(http://rjc.bz/) 事務局長 寺尾 千之〕

リシタンにあるアリシェル氏の工房リシタンにあるアリシェル氏の工房

2004年に東京で開催された<br>ナジロフ・アリシェル作品展<br>「遥かなる青の記憶」の展示作品2004年に東京で開催された
ナジロフ・アリシェル作品展
「遥かなる青の記憶」の展示作品