オーストリア / ガチョウ料理とホイリゲで祝う「聖マルティンの日」
掲載日時:2005年11月04日
情報提供:オーストリア政府観光局
日本だと冬至の日にカボチャを食べるように、オーストリアにも「この日に××を食べる」という習わしがあります。今の時期では、11月11日の「聖マルティンの日」にガチョウ料理を食べる習慣があり、ほかのヨーロッパ諸国と同じように晩秋の風物詩となっています。
聖マルティンはヨーロッパで親しまれている4世紀の聖人です。冬の寒さの中をぼろ着で震える乞食に、自分のマントを半分に切り裂いて与えた博愛のエピソードでご存じの方も多いのではないでしょうか。
「聖マルティンの日」とガチョウの関係には、こんなエピソードがあります。
当時のローマ帝国軍の将校であったマルティンは、のちにキリスト教に改宗、修道士となります。後年渡ったフランスで人望を集め、ついには司教に推されます。
ところが、謙虚なマルティンは「私のような者にはとても務まりません」と断り、ガチョウ小屋に身を隠します。しかし、入ってきたマルティンに驚いたガチョウたちがけたたましく鳴きだしたために信者たちに発見され、とうとう司教にならざるを得ませんでした。一説では、ガチョウはわざと鳴き、信者たちにマルティンの居場所を教えたのだともいわれています。
マルティンが司教となったときの宴では、ガチョウ料理が出されました。ゆえに聖マルティンの日には「マルティンのガチョウ」(Martini Gansl マルティニ・ガンスル)を食べるようになったといわれています。
さて、この日のオーストリアには、グルメが喜ぶ大きな楽しみがもう一つあります。ワインの新酒「ホイリゲ」の解禁日です。「今年の」を意味するホイリゲは、今年のワイン、つまり「前年収穫したぶどうの新酒」のこと。この酒を飲ませる居酒屋も「ホイリゲ」と呼ばれます。松の枝の束を逆さにして店の軒先に吊るしてあれば「ホイリゲ飲めます」のサインです。
オーストリアの代表的なホイリゲワインの種類は「グリューナー・ヴェルトリーナー」(Gruener Veltliner)といいます。適度な酸味があり、軽い口あたりが特長。爽やかな後味をお楽しみください。
入った店に「Martini Gansl」の文字があれば、聖マルティンの日に特別な意味を持つ2つのご馳走を一度に味わえるチャンス!
そのときは、どうぞお見逃しなく。
聖マルティンはヨーロッパで親しまれている4世紀の聖人です。冬の寒さの中をぼろ着で震える乞食に、自分のマントを半分に切り裂いて与えた博愛のエピソードでご存じの方も多いのではないでしょうか。
「聖マルティンの日」とガチョウの関係には、こんなエピソードがあります。
当時のローマ帝国軍の将校であったマルティンは、のちにキリスト教に改宗、修道士となります。後年渡ったフランスで人望を集め、ついには司教に推されます。
ところが、謙虚なマルティンは「私のような者にはとても務まりません」と断り、ガチョウ小屋に身を隠します。しかし、入ってきたマルティンに驚いたガチョウたちがけたたましく鳴きだしたために信者たちに発見され、とうとう司教にならざるを得ませんでした。一説では、ガチョウはわざと鳴き、信者たちにマルティンの居場所を教えたのだともいわれています。
マルティンが司教となったときの宴では、ガチョウ料理が出されました。ゆえに聖マルティンの日には「マルティンのガチョウ」(Martini Gansl マルティニ・ガンスル)を食べるようになったといわれています。
さて、この日のオーストリアには、グルメが喜ぶ大きな楽しみがもう一つあります。ワインの新酒「ホイリゲ」の解禁日です。「今年の」を意味するホイリゲは、今年のワイン、つまり「前年収穫したぶどうの新酒」のこと。この酒を飲ませる居酒屋も「ホイリゲ」と呼ばれます。松の枝の束を逆さにして店の軒先に吊るしてあれば「ホイリゲ飲めます」のサインです。
オーストリアの代表的なホイリゲワインの種類は「グリューナー・ヴェルトリーナー」(Gruener Veltliner)といいます。適度な酸味があり、軽い口あたりが特長。爽やかな後味をお楽しみください。
入った店に「Martini Gansl」の文字があれば、聖マルティンの日に特別な意味を持つ2つのご馳走を一度に味わえるチャンス!
そのときは、どうぞお見逃しなく。
- ●外務省提供
- ●観光庁提供
- ●厚生労働省 検疫所情報
- ●国土交通省航空局 提供