オーストリアのウィーンで頻発しているケース。

地図を広げた旅行者らしき外人が、道を尋ねるような素振りで日本人観光客に話しかけて足を止めさせる。応対していると、その最中に私服警官と名乗る複数の男が立ち現れる。
通常２人で男は酷似したニセ警察手帳を見せる。

ニセ警官は麻薬捜査などと称し、旅券や財布などの提示を求める。
いうなりにしているとボディチェックを行い、チェックに紛らかして所持金や携帯電話などを盗むというサギ事件が、最近アム・ホーフ広場やコールマルクト広場などで発生している。

私服の警官が公道上で麻薬捜査のため、旅行者の財布や身体を検査することはまず稀であるので、そういうケースにぶつかった場合は相手の手帳を手にとって調べてみたり、周囲のオーストリア人に男が本物の警官であるのか尋ねたり、あるいは在オーストリア日本大使館で話そうと提案して撃退することが賢明である。



※本記事は｢国際観光振興会 海外旅行情報｣より転載致しました。