---

【都市別安全情報(トラベルサポート)】- 西ヨーロッパ

オーストリア [ Republic of Austria ]

オーストリアの国旗

国別イベント情報

オーストリア ブレゲンツ / 「湖上の舞台2008」、ジェームズ・ボンドがトスカの目の中を捜索

掲載日時:2008年04月09日

情報提供:オーストリア政府観光局

■ 湖上舞台では、既にテクニカルな準備が進行中、
トスカの歌手がダニエル・クレイグとともに舞台に

7月23日からプッチーニの情熱的なオペラ「トスカ」が、再びボーデン湖畔を圧倒する事になっていますが、これに先立ち、今年はスペクタクルな舞台装置とブレゲンツ音楽祭のスタッフ一同をめずらしい冒険が待ち受けています。
ブレゲンツ湖上舞台は4月末に、映画ジェームズ・ボンド007シリーズの最新作「クォンタム・オブ・ソラス」の撮影現場となるのです。
マーク・フォスター監督を中心とした200人以上の製作チームは、2008年4月30日から10日間、ボーデン湖にやって来ます。このため、例年、音楽祭の準備は季節が暖かくなった頃から始まりますが、今年は湖上舞台のための準備に、既に2月から着手しています。モーターを点検し、スポットライトを取り付け、色を塗り替え、衣装を虫干しし、そしてもちろんトスカに出演する歌手とエキストラとの契約も済ませました。

■ 湖上舞台でのトスカに感銘
007映画の製作会社 イオン・プロダクションのチームが、既に昨年、湖上舞台での最後のリハーサルの視察を済ませていました。
007映画の生みの親であるアルベルト・ブロッコリーの娘、プロデューサーのバーバラ・ブロッコリーとマーク・フォスター監督は、ボーデン湖畔でしか味わえない素晴らしいロケーション、立派なセットと、音楽祭スタッフのノウハウによる素晴らしい技術、そして新しいフェストシュピールハウスの現代建築にいたく感激したのでした。その後も何度かこの地を訪れ、予備交渉が進められ、そして2月に最終的なゴーサインがロンドンから届いたのでした。
これにより、2008年4月30日から5月09日まで、湖上舞台とフェストシュピールハウスでは、映画撮影のための、かちんこの音と「スタート」のかけ声が聞かれます。

■ すでに春に音楽祭の熱気
この10日間のために、湖上舞台裏は4月にして、夏の音楽祭の熱気に包まれます。
技術、ソリスト、メーキャップに衣装と、トスカを上演するためのスタッフが総出で準備を進めています。
舞台装置の技術監督 マンフレッド・アハベルガー氏は「舞台の準備は、通常、3月初めではなく、春の遅い時期に取り掛かります。準備はスポットライトやスピーカーの取り付け作業だけではなく、セットを塗り替えたり、一部作り直したりする作業も含まれます」と話しています。
但し湖上舞台での撮影のために、大がかりな改修工事を行う必要はありませんでした。
むしろ逆で、プロデューサーとマーク・フォスター監督は映画のために、オリジナルの「トスカ」を希望したのです。それ以上でもそれ以下でもなく。舞台と観客席とをつなぐ歩行用の板だけが追加して取り付けられます。
「ボンド映画のために、何夜にも渡ってトスカの全幕を上演します。最も今のところは、我々に何を要求してくるのか、詳しいところまでは分かっていませんが」とアハベルガー氏は述べています。

■ ダニエル・クレイグとともに舞台に
舞台技術のスタッフだけではなく、上演する芸術家たちのマネージメント会社も、すでに何週間も前から「音楽祭モード」に入っています。
昨年の夏湖上舞台で歌い、現在は他の仕事で多忙なトスカの歌い手たちを、10日間ボーデン湖に集めるという難題が待ち受けていたのです。
出演者たちは、撮影の間、ジェームズ・ボンドを演じるダニエル・クレイグ氏とともに舞台に立つことになっています。


映画の中ではなく、トスカの歌手を湖上舞台で直接体験したい方は、カレンダーで2008年7月23日からの4週間に赤いマークを付けておくべきでしょう。2008年8月末にプッチーニのこのスリリングなオペラは千秋楽を迎えます。2009年にはヴェルディの「アイーダ」を予定しています。


※ ブレゲンツ音楽祭
 開催期間: 2008年7月23日〜8月23日
 場所: 湖上舞台、フェストシュピールハウス
 詳細: URL http://www.bregenzerfestspiele.com/ (ドイツ語、英語)