"　パリ市内の有名ホテルのレセプション会場で、受付に行列していた日本人が、後ろも日本人が並んでいることに安心したのか、受付の際不用意に手荷物の鞄を足元に放置したところ、いつの間にか無くなっていたというトラブルがあった。被害に気がついて慌てて後ろの日本人に尋ねたところ、当人が受付をしている間に外国人の2入組が列に割り込んできたとのこと。不快には思ったが何も言わずにいるとそのまま立ち去った由、どうやらその2人が置き引きの犯人と考えられた。

　ホテルによると、その日は同様の盗難が数件あったとのことで、レセプションへの来客がピークを迎え、受付が混雑する時間帯を狙いすました犯行のようであった。

　もちろん、後ろもH本人だと安心して鞄を視界の外に置いたのは問題だが、2人組も後ろの日本人に気付かれずに持ち去るとはさすがにプロの手口。しかし、仮に後ろの日本人が気付いても、「余計事に巻き込まれたくない」という心理が働き、「おそらく前の日本人の部下か何かだろう」と安易に解釈し、変に前の人に注意を促してそう吉われてもかなわないと、口出ししない可能性もある。要は、大事な物は必ず視界の内に、しかも自分の手の届くところに置くと いうことが大事である。"